喫茶と読書 ひとつぶ

20210722

図書館に行ってきました。予約していた本が入ってきて、この間の本も返却。図書館ってありがたいですね。朝のうちだったので、まだ暑さもさほどではない、とはいえ、欅の陰がなかったら、きつかったでしょうね。並木道もありがたい。

この間は『赤毛のアン』だったので、続きを2冊借りました。今『アンの青春』を読んでいます。訳者はまた村岡さんではないけれど、『赤毛のアン』ほどの衝撃的な差はない感じがします。そして以前にも感じていたことですが、『赤毛のアン』の時には、素直にアンはいいなって思うんですが、『アンの青春』なんかを読んでいると、アンがすごい人すぎて、ちょっと嫌味な感じを持ってしまいます。ダイアナやジェーンの方が人間的な感じがする時があります。それでもお話はアン中心で進んでいくので、ダイアナがちょっと可哀想に思えたり。昔はあんまりそういうふうには思わなかったですけどね。なんとなく。

明日はいよいよオリンピックの開会式ですね。思えば本当にいろいろあったし、まだまだ何かありそうな感じです。なぜこんな最中に開催しないといけないのか、無事に閉会式まで日程をこなしていくことができるのか。心配がたくさんありますね。私はあまりテレビを見ていないので、どんな感じに盛り上がっているのかよくわかりませんが、前のオリンピックの時とかは、CMでゆずの歌がものすごい頻度で流れていた気がします。今回はそういうこともあまりないんだろうか。歓迎されないムードの中で行われるとなると、ますます開催する必要があったのかということが疑問になってきます。

自分自身は別にスポーツイベントには興味がなくて、観戦したいとかボランティアしたいとかという気持ちがありません。長野オリンピックの時も、住んでいるわけではなかったし、親は閉会式とかに行っていたみたいですが、さほど関心もなくて。でも、開催後に街並みがちょっと変わったのにはびっくりしました。きれいになって道が広くなって。そして、親に聞くと、長野市の財政は大変らしい。また、オリンピックの時には良かったけれど、その後その景気が続くわけもなく、働くところがない人もたくさんいるとのこと。一瞬の祭典なので、それがいつまでも地元に福をもたらすわけではないんですよね。いいことを先取りして、オリンピックが終わった後に、それが負債になって残ってしまう。東京にオリンピックが決まった時も、そのことを私は思い出していて、どうしてオリンピックをやらないといけないんだろうとずっと思っていました。その時にはこんなことになるなんて思ってもみなかったけれど、多分負債を残すであろうものに、さらに大きな負の遺産が加わっているように思えます。

このオリンピックを中止、延期させられなかったことは、これから考えていかないといけないんだろうと思います。どうやったら止められたのか、どの時点でどんなアクションを起こすべきだったのか。そのことをいろんな人に議論してもらいたいし、自分も考えたいと思います。直接的には政治の人たちの責任かもしれないけれど、自分も当事者であることは、忘れてはいけないのです。

さて、本日ご来店いただいた皆様、ありがとうございました。暑い中、3階まで上がるだけでも汗出てきますよね。ありがとうございます。明日もよろしくお願いします。それではおやすみなさい。