喫茶と読書 ひとつぶ

20240504

GWには魔物が住んでますよ。今朝張り切って仕込みしましたが、今日はものすごくお客様が少ない日でした!うっすら予想もしていましたが、あららという感じです。まあ、そんな日もあるって。

さあ、そんな日はとにかく読む。今日は『貝に続く場所にて』という小説を読んでいました。ちょうど先ほど読了しました。かなり密度の高い文章で、最初はなかなか入り込めませんでした。でも、とてもきちんとしていて美しい日本語なので、慣れれば大丈夫。しかも、途中から伏線回収というか、あ、これ前の方であったじゃん、というような感じで結びついてくるので、中盤からは一挙に読んでしまいました。

東日本大震災で行方不明になった後輩が、ドイツで留学している主人公の元に現れます。虚実の間で、時間の歪みの中で、人々の思いが昇華していきます。とても不思議な物語でした。ちょっと小川洋子さんを思わせるかな、という身体感覚もあって、読み応えありました。他の作品も読んでみたいです。『貝に続く場所にて』(石沢真依・講談社文庫・2023年9月)

最近小説を読んでいなかったので、やっぱり文章に入り込むまでがちょっときつかったです。この本の前に翻訳ものの小説を読んだのですが、翻訳は小説の文体ともちょっと違ったりしますね。明日も今日みたいな感じだったら、また読んじゃうぞー。

というわけで帰ります。たくさん寝よう。また明日もよろしくお願いします。おやすみなさい。