喫茶と読書 ひとつぶ

20240404

先週お休みしてしまって、見に行った展覧会のことを書いていませんでしたね。すごく良かったんです。

先週の火曜日は、雨でしたが、頑張って、二つ行ってきました。一つ目は竹尾という紙の会社のギャラリーでやっていた、『BOOKS 水戸部功×名久井直子』というものです。本の装幀の展覧会でした。お二人のお仕事は毎週の本屋パトロールで拝見していましたが、集まると、ものすごいパワーです。名久井さんはイラストレーターの起用がものすごく上手いし、水戸部さんは文字の力を感じました。私は菊地信義さんの装幀された本を見て、はじめて装幀ということを知りました。本屋さんに行くと、内容もさることながら、装幀のいい本には惹かれるものがあります。そういう、自分の原点のようなものを、ちょっと思い出させてもらいました。カバーや見返しなどの紙の手触りなども、見て楽しい、触って嬉しい、という感じでした。私はやっぱり本が好きだなあと、改めて感じました。

そして次に向かったのが国立近代美術館。『中平卓馬 火ー氾濫』です。この日は雨で、計画を立てているときに、神保町から竹橋、私歩けるかな?と不安でしたが、竹尾での楽しい本との出会いで、私はすっかり元気になっていました。本屋にも寄りたかったのですが、母との約束の時間もあるため、竹橋へ。到着して思ったのが、外国の人が多い、ということです。体感3分の1くらいがそうだったような気がしました。この展覧会は、どうしようかなあとちょっと迷っていました。先日写真美術館で風景論の写真展を見たときに、中平さんの写真があって、PROVOKEという雑誌のことも知って、興味がありました。でも、単独の写真展に行くほどかなあと思ったりしていましたが、結果的に大正解でした。

写真の展覧会って、ちょっと苦手だったりします。そもそも写真って、何かに焼き付けているじゃないですか。大きさ、というのはあるにしても、本とかカタログで見るのと、何が違うのか、今一つピンときていませんでした。でも、中平さんのこの写真展は、展示の仕方(当時のご本人によるものもありました)がちゃんと構成されていて、会場で見ることの意味を感じることができました。海外のコンペだったかな?中平さんが出展する時に、写真用の綺麗な紙に焼かずに、わざとグラフ紙に焼き付けた、というのも、かっこいい、と思いました。写真なんて、それほどのものさ、という意味だったようです。もともと編集者だった方でもあり、そういう感覚が、ものすごくかっこよかったです。

というわけで、本が好き、雑誌が好き、という私にとって、応えられない一日だったというわけです。翌日は母と国立西洋美術館でゴヤを見てきました。これもよかったけど、何よりやっぱりあの建築がいいですね。探検したい。そして、私はやっぱり現代美術が好きだと思いました。最後の部屋でピカソとかを見た時に、ほっとしました。

それから母と別れて、表参道のスパイラルで清水正巳さんという方の雑誌の展覧会を見てきました。これは私の年代の人には結構刺さるかもしれません。studiovoiceとかcutとかのエディトリアルデザインをされていた方です。実物が展示されていて、studiovoiceは特に懐かしかったです。雑誌がピカピカに輝いていた時代でしたね。

とまあ、そんな二日間だったので、そりゃ胃も痛くなる、という話でした。自分の若い時の本や雑誌への憧れの気持ちを思い出せて、すごくよかった。そして、やっぱり今でもそういうものが私は好きです。

それではまた明日もよろしくお願いします。おやすみなさい!