喫茶と読書 ひとつぶ

20230527

先月だったと思いますが、日曜日の夜、帰宅するときの車の中でラジオを聴いていました。朝はNHKのニュースを聞いているので、チャンネルがそのままになっていました。そこから流れてきたのは本の紹介をする言葉で、それがとても上手だったのです。この本読みたいなあと思って、翌日聴き逃しで調べてみました。すると、番組名は『ラジオ深夜便』で、本を紹介してくれていたのは荻窪の「title」の辻山さんでした。「本の国から」というコーナーで、毎月第3日曜に本を3冊紹介してくれているようです。4月は、松村圭一郎さんの『小さき者たちへ』と『渡り鳥たちが語る化学夜話』そして石垣りんさんのエッセイ集『朝のあかり』でした。石垣りんさんの本については、アナウンサーの方の朗読もありました。「事務員として働き続けて」というエッセイを読んでくださったのですが、これがとても良くて。私も事務員として働いていたこともあって、とても興味が湧いたのです。そして、その後この本を買って読んだのですが、やっぱりエッセイを一冊読むのは割と苦労して、こういう本をきちんと紹介できる辻山さんはすごいなあと変な感心の仕方をしたのでした。

それっきり忘れていたのですが、また先週の日曜日に、たまたまラジオからこの番組が流れてきて、そういえば、と思い出したのでした。そして今朝聞いてみたところ、これまた面白そうな本を紹介されていました。もしかしたら本屋で見かけているかもしれないけれど、私は目にもとめていないんだろうなあ。セレクトする目もすごいし、紹介するときのその本の成り立ちの説明みたいなものもとてもわかりやすい。そして読んでみたいなと思わせる、これが素晴らしいです。辻山さんの肩書きが、書店主、書評家というのも、ちょっと驚きましたが、なるほど納得です。

NHKのアーカイブで聴けますので、興味のある方はぜひお聞きください。新しい出会いがあるかもしれません。今回は3冊の紹介の前に、牧野富太郎のことも紹介していて、これも良いお話でした。来月も忘れないように聞こうと思っています。「title」は一度行ってみたいお店ですが、中央線はここからはとても遠いですよね。いつか荻窪、吉祥寺はまとめていきたいなと思っているんですが、いつになるやら。

それでは今日は帰ります。今日はなかなかハードな時間もありました。明日も同じような感じかもしれません。がんばろう!ではおやすみなさい。また明日。