喫茶と読書 ひとつぶ

20230220

月曜日の夜はゆったりできて良いです。今週が終わりました!これで2月はあと一週間ですね。やっぱり2月は早いです。明日明後日とお休みで、明けたら祝日。仕込み頑張っておかないとね。

さて、2月が終わってしまうので、1月に読んだ本その3です。

まずは『まえのひを再訪する』。これは仙台の「火星の庭」という本屋さんで出会った本です。「まえのひ」という川上未映子さんの詩をマームとジプシーという演劇カンパニーが一人芝居で上演する全国ツアーがあった。著者はそのツアーに同行する。そしてその翌年に、「まえのひ」を上演した土地を再訪する。その旅の記録。一年前の思い出とそれを振り返る今、というコンセプトが面白く、「まえのひ」という舞台を全く知らない私でも、読み物として楽しめました。

そして『したてやのサーカス』。仙台の「曲線」」という本屋さんで出会った本。この本も劇団のはなし。なぜか仙台の二つの本屋さんでは、演劇という普段あまり目にすることのないジャンルの本に出会っています。

こちらは「したてやのサーカス」というユニットの活動を、構成員、そしてさまざまに関わった人たちのインタビューで構成したもの。この舞台が猛烈に見たくなった。今調べたところ、去年の年末にも公演があったみたい。さっさと本を読んで、行けばよかったと後悔しています。気になる方は「仕立て屋のサーカス」で調べてみてください!舞台だけではなく、会場にフードのお店や本屋さんまであるらしい。

次は『あしたから出版社』。夏葉社という出版社をやっている島田潤一郎さんの会社を立ち上げた前後の話。最初の本が出版される経緯にはとても驚いた。人がやり抜こうと一途な思いで決意すれば、それは形になるのだ。その決意することがとても大切なのかもしれない。その気持ちにいろんな人が共感して巻き込まれていく。文章がどこか深沢七郎風味。とても謙遜していて丁寧なのだが、どこかに人としての矜持がある。

そして1月最後の本は『逃亡の書』。この本は全く前知識なく、本屋さんの棚で見て読みたくなった。すごい人だ。語学ができて、体力があって、頭もいい。こんな人にとって、世界は狭いのだろうな、と羨ましくなる。自分で動いて見て聞いているので、全てに説得力がある。自分の世間の狭さやすぐ疲れたり諦めたりするところが嫌になる。

この頃読んでいた本は全部、偉人たちの本だった。同時代にこんなすごい人たちがいるんだなあと、ちょっとびっくりした。自分を不甲斐ないと思ったけど、それ以上にまだまだ面白いことが世間にはたくさんあるし、そんな活動をしている人がいる世界は希望があるなと思いました。

ではこれで帰ります。明後日にブログ書けると思います。それではおやすみなさい。今週もありがとうございました。