喫茶と読書 ひとつぶ

20230213

ひとつぶの2月2週目が終了です。今週は雪だったり春めいたり、今日は冷たい雨でしたね。来週も気温の上下が激しいらしいです。体調に気をつけましょう!

今日はバレンタインのイブ、ということで、お客様からチョコのお菓子をいただきました。ありがとうございます。ひとつぶのバレンタインも終了。ガトーショコラはたくさんの方に食べていただきました。感謝多謝。木曜日からはビクトリアケーキの予定です。いちごもかなり値段が下がってきているので、できるかなという感じです。昔はもうちょっと後だった気がしますが、そろそろいいかなと。

去年はビクトリアケーキを含んでアフタヌーンティーでしたが、今年は単体でやってみようと思います。その分中に挟むジャムを豪華にしたいと考えています。豪華と言っても、いちごの果肉がごろっとしているという感じくらいです。いちごだけだと、酸味が足りないので、ラズベリーのジャムも混ぜます。今日の午前中に、作り方を復習しましたが、この休み中にもう一回研究します。期間はやっぱり二週間ですね。このくらいが潮時という感じです。

スープものも、そろそろ違うものが欲しいところかもしれないですね。それを言ったらカレーも。これは毎週言っている気がしますが、いつか絶対にやるから、有言実行!

今日は比較的お客様が少ないだろうと予想していたので、本を読もうと思っていました。今保坂さんの『カフカ式練習帳』を読んでいるのですが、断片的な文章で、こういうまとまった時間が取れそうな日は違うものが読みたかったのです。そこで、手が伸びたのが、夏目漱石の『行人』です。これは私が一番読んだ小説の一つだと思います。漱石の中でもなぜか一番好き。最近母が『三四郎』を読んだ、というのを聞いて、私も漱石が読みたいなあと思っていたのです。読み始めて、印象的なフレーズとか、出来事とか、思い出しながら読んでいます。

昔の文庫本なので、字がとても小さい。読み始めはそのことと久しぶりの近代文学の文体で、引っかかりましたが、数ページ読んだら、スラスラと頭に入ってきました。漱石の文章は読みやすいですね。会話文も結構多い。新聞の連載なので、読者が飽きないように、大波小波が仕掛けられているので、ずっと面白いです。その中に散りばめられた心理描写がわかりやすくて、すごい。

社会とか家族の成り立ちは、本当に現代とは違っていて、そこはもう外国のようです。息子なんかがこれを読んだら、なんのこっちゃということがたくさんあるんだと思います。なんせ、細君を「ほそくん」と読んだ人なので。でも、何度も読んだ作品だからなのかもしれませんが、他人と関わる中で感じる軋轢やすれ違い、孤独みたいなものは、私にとっては懐かしく感じられます。なんだろう、この感覚。私は古い人間なんですね、きっと。

さて、それでは今日は帰ります。明日と明後日はお休みです。ゆっくり充電したいと思います。それではおやすみなさい。