喫茶と読書 ひとつぶ

20230120

週刊朝日が休刊になるということです。これはびっくりしました。週刊誌、というか雑誌全体が本当に売れていないんですね。ジャンプなんかも随分発行部数が少なくなっていると聞きます。これは時代の流れなんですね。

私は雑誌が好きで、それで出版社にも勤めたいと思いました。残念ながら大手出版社には入れませんでした。そんな時に、小さい出版社ですが、雑誌を創刊するというところに入社しました。今思うと、あの景気の良かった頃だったからできたことですね。あの頃はよくわからなかったけれど、売上は散々だったと思うし、広告も思うようには取れなかったはずです。結局1年半くらいで廃刊になりました。

私は大学を出たばかりのお馬鹿さんで、収支のことなど全然興味もなく、ただ面白いものを掲載すれば雑誌は売れるし、それでなんとかなるものだと思っていました。でも、寄せ集めの編集部では情報を取るのも難しかったし、海外取材をできるようなお金もなかったです。

まあ、私の話はどうでもいいんですが、そうやって雑誌が好きな世代というのは、私より10歳年下くらいまでらしいです。確かに娘なんかを見ていると、雑誌を買うという姿を見たことがありません。そういう文化がないんですよね。それは雑誌も売れなくなるよ、と思います。

今でも書店に行くと、私はついつい雑誌コーナーを覗きます。まだ頑張っている雑誌もたくさんあると思うし、やっぱり1冊の中にぎっしりと一つの世界が広がっていると思うとワクワクしてしまいます。これって、音楽の世界で、アルバム単位で聴かない、とかっていうのと同じなのだろうか。一つのパッケージとして、何か訴えてくるもの、というのがいいんですけどね。伝わらないかな。

週刊誌というのは、そういう意味では私もあまり興味がないものではありました。昔はSPA!とかアエラとかは買っていた時期もありましたね。週刊誌はどうしても、ちょっと怪しい気がして、記事を信じられなかったりしました。本体の新聞も、今や権威も部数も低迷しているのですから、厳しかったのでしょうね。歴史の中で担ってきた役目が終わったのかもしれません。ただ、これからはそれをネットが担うのかというと、そこはまだできていないのでは、というのも思います。新聞ではできないけど、TVではできないけど、週刊誌ならできたこと。そういうものがこれからどうやってわたしたちの目に入るようになるのか、そこは注意しておいた方がいいのかもしれません。

さて、それでは今日は帰ります。明日から寒くなっていくみたいですね。灯油買ってきました!あと1ヶ月くらいの我慢です。頑張りましょー。それではおやすみなさい。また明日。