喫茶と読書 ひとつぶ

20221120

松戸市の皆様、選挙は行かれましたか?今投票速報をチラ見してきましたが、投票率はちょっと低かったみたいです。お天気がね、今日になって急に悪くなり、寒かったですね。開票速報も出始めている様です。

さて、先日庭園美術館の展覧会に行ったときに、いろんな人の展示を見ていて、ふっと思いました。少し前に見たクリストの展覧会と比べていたのです。クリストの展覧会は、美術作品でありながら、見ているのはドキュメンタリーでした。映像が主だったのですが、たくさんの人が凱旋門を包むというプロジェクトに関わっていて、いろんな実験をしたり、布をみんなで畳んだりしていて、それはとても面白いものでした。

庭園美術館でも映像の作品がいくつかあって、とても素敵なものもありました。架空の世界で、余計なものがない、ミニマルなものでした。雑音がないんですよね。それは確かに一つの世界観を伝えるし、ものすごく愛おしいものだったのですが、見ているうちに、クリストのドキュメンタリーを思い出して、あの映像にはなんとたくさんの情報が詰まっていたのだろう、ということを思い始めました。

どちらがいいとかそういうことではなくて、私たちが現実に生きている世界って、なんて雑音に満ちているんだろう、ということです。音だけではありません。すれ違った人の表情だったり、お店の看板だったり、落ち葉だったり、吸い殻だったり。私が欲しいものだけではない、ものすごく雑多なものがこの世には溢れているんですよね。

それをどんどん削ぎ落としていく人もいるだろうし、逆にこの雑多なものを集積していく人もいるでしょう。芸術というものが、例えばある世界を構築するものであるなら、ものすごい量の言葉だったり、色だったり音だったりを、物語の中に、キャンバスの中に、楽譜の中に詰め込むのかもしれません。そうしないとあるはずのない空白が生まれてきてしまうんだろうと思います。それを空白ではなくて余白として配置することができたら、世界が成立するのかもしれません。

そんなことを考えていて、最後の音のインスタレーションに圧倒されました。CDを買って聞いてみたのですが、やっぱり空間の中で聴きたい。あそこは音の宇宙でした。

それでは今日は帰ります。寒いですよね。明日も寒さは続くようなので、服装に気をつけましょう!私もそろそろセーターとか出そうかなと思っています。それではまた明日!

あ!お知らせがあります。りんごが終わってしまったので、明日はパンケーキはりんごを無しにします。スコーンのような感じでご提供しようと思います。コーヒーのシロップはあります。りんご抜きのコーヒーシロップとアイスクリームとパンケーキという感じです。もちろんアイスクリームではなくてクリームチーズやあんこも可能です。これは明日1日のメニューになります。りんごがなくなってしまってごめんなさい!それでは本当にまた明日。おやすみなさい。