喫茶と読書 ひとつぶ

20221012

お休みはあっという間に終わってしまいますね!

今日は火曜日定休の美術館に行ってきました。李禹煥、国立新美術館と、クリスト、こちらは東京ミッドタウンにあるギャラリーでの開催。

李禹煥は前から興味があるアーティストでした。今回は立体も平面もあったのですが、私としては平面作品がよかった。ずっと見ていられる、という感じでした。部屋の床一面にスレートかな?黒い平たい石を敷き詰めた作品があって、それもよかったです。その前の部屋を見ているときに、カチン、カチンと不思議な音がするなと思ったら、それはそのスレートを踏んでたてている音でした。これがその後の他の部屋に行った時も時々聞こえて、いいなと思いました。

今回音声の解説を無料で聴けるということで、初体験でした。でもそれは微妙でした。確かに解説を聞きながら見られるというのは見逃しを防げるのかなというところもありましたが、自分のペースで作品を見てないなと途中から思いました。wi-fiが弱いのか、なかなか解説が再生されなかったりしたのも原因かな。これは無料だったからなんでしょうか。

そして新美を出て東京ミッドタウンへ。初めてです。クリスマスに向けてなのか、木に電飾を巻いていたり、学生さんなのかな、展示なのかインスタレーションなのか、準備したりしていて、夜は綺麗なんじゃないかなと思いました。

そしてクリスト。凱旋門のラッピングのプロジェクトです。これがとてもいい展示でした。ドローイングとかはあまりなかったのですが、映像が5本くらいあって、これがどれもなかなか見応えがありました。全部見ると2時間くらいかかるらしいのですが、私は最後の1本はちゃんと見なくて、1時間半くらいでした。

この映像を見ていると、これは美術なのか建築なのか、というようなものでした。ドローイングを現実にするために、カバーする布の素材の強度を調べたりするわけです。重機をどこに配置するかとか、枠組みの強度はとか、最後から二番目の映像でインタビューがあって、それは日本語の字幕がついていたのでわかったのですが、ものすごくたくさんの、そしていろんな職種の人が関わっているのです。

ギャラリーショップにはクリストの本が色々並べられていましたが、日本語のものはなくて、凱旋門プロジェクトの本も1冊しかなくて、とても残念でした。英語版は買ってみようかなと思いましたが、ぱらっと見た感じではあまり魅力的な作り方ではなくて、もっと良い本があったらいいのにと思ってしまいました。製作中なのかしら。翻訳物も出てほしい。

どちらかというと李禹煥の方をメインで出かけたのですが、すっかりクリストにはまってしまい、青山ブックセンターにも寄り道をして、美術本を見てみました。1冊しか見つけられなかった。帰りの電車で古本とかオークションを漁ってみましたが、展覧会の図版くらいしか目ぼしいものがないようでした。これからなのかな。大回顧展もあるかな。熱望します。

クリストは2月くらいまでやっているので、もう一度観にいこうかなと思います。とか言って、他にもこの秋冬は行きたい展覧会があるので、難しいかもですが。

さて、明日からのひとつぶですが、紅玉はまだ出荷案内も来ないので、今週は絶望的かもしれません。代わりに、秋映のアップルタルトをご提供します。そしてカレーはポークビンダルー、ポトフは鳥手羽です。夏の生姜のとは違って、ポトフ仕立てです。その他おやつはプリンとスコーンです。次の月曜日から4日間お休みですので、短いですが、今週もよろしくお願いします。それでは今日は帰ります。おやすみなさい。