喫茶と読書 ひとつぶ

20220717

三連休中日でした。開店してしばらくしてお客様がいらして、注文を取りに行ったら窓の外から異音が。雨の音でした。今日は雨の予報もなかったので、洗濯物など干して出掛けていた方もいたのでは。あっという間にあがって晴れ間がのぞいていました。不安定なお天気ですね。

毎日どこかの時間帯で雨が降りそうなので、カブには全く乗れていません。これでまた暑くなると乗るのも嫌になったりするし、年間何日乗っているんだろうという感じです。かわいそうに。

連休中日で比較的静かかなと思ったら、集中した時間帯があって、焦りました。でも、それが終わるとまったり。私も読書に勤しみました。今日読んでいたのは図書館で借りた本。ドロシイ・セイヤーズの『箱の中の書類』という本です。久しぶりにミステリー。ドロシイ・セイヤーズという人は、アガサ・クリスティと同時代の同じイギリスのミステリー作家です。クリスティは私は大好きで、昔は文庫で全部持っていましたが、売ってしまい大後悔です。でも、ドロシイ・セイヤーズという人のことはよく知りませんでした。名前だけは聞いたことがある、くらいです。図書館でなんとなく目について借りたのですが、面白かった。

『箱の中の書類』はそのタイトルの通り、箱に収められた書類を時系列で並べた小節です。手紙だったり、供述書であったり。殺人事件が起きるまでが結構長くて、いつ事件は起きるんだろう?と思って読んでいましたが、それでも何通もの手紙で登場人物がきちんと頭に入ってきて、何か起きそうな不穏な空気、というものを感じさせて一気に読んでしまいました。

本筋とはあまり関係ないのですが、ちょっと面白かったのが、料理のことです。毎週2回お肉屋さんが牛肉を持ってくるのです。それでスープをとって、次の配達まで毎日そのスープで料理をするのだということが書いてありました。三日も四日もスープを使うというのは今では考えられませんが、(イギリスの気候だと大丈夫なのだろうか?)塊肉からスープをとっていろんな料理に使う、というのは合理的だなあと思いました。きのこもいろいろ出てきて、本当の学術名なのかわかりませんが、長い名前がたくさん登場します。科学的な記述もあって、これは当時の最先端だったのかもしれません。後書きを読むと、実はこの作品は共著で、相棒は科学者だったようです。なるほどなーという感じでした。

それでは今日はこれで帰ります。外はまだ蒸し暑いかしら。さっき、ちょっと外に出たらむっとしてました。明日もよろしくお願いします。おやすみなさい。