喫茶と読書 ひとつぶ

20220714

今日はなぜだかものすごく忙しい1日でした。ご来店いただいた皆様、ありがとうございました。

開店前、自分がものすごく偏食だったことを思い出していました。なぜそんなことを思い出したのか。それは開店前にマルサン堂さんで買った焼きそばパンを食べているときでした。最近気が付いたのですが、自分は一口が大きいのです。そして、口いっぱいに頬張って食べるため、あまり噛むことができないのです。意識して何度も噛んでいると、口の中に食べ物がいっぱいになってしまって、飲み込んでしまうのです。この飲み込む、という癖がついたのは給食を強制的に食べさせられたからなのではないかと思うのです。

今ではそういうことはないと思いますが、私の時は、給食は絶対に全部食べないといけないものでした。ご飯給食はまだ始まっていなくて、毎日主食はパン。ほとんど食パンだったと思います。マーガリンとジャムがついてきて、飲み物は牛乳。デザートは牛乳寒天だったり果物だったり。おかずはよく覚えていないですが、好きなおかずはありませんでした。玉ねぎが嫌いだったので、どのおかずも大体アウト。それでも、完食しないといけませんでした。そこで、私は牛乳で全てを飲み下していました。幸い牛乳は嫌いではなかったので、おかずの量を牛乳瓶1本分で飲み終わるように配分して、毎日を過ごしていました。給食の時間は友達と喋ったりするのは楽しかったけれど、食べる楽しみは味わったことはありません。

小学校6年+中学校3年という長い期間の昼食をあのような感じで過ごしたのはすごくもったいなかった気がします。自分が偏食だからいけなかったんでしょうけど。それでも、あれだか何にも食べられなかった人間でも、大人になるにつれ、どれもこれも食べられるようになるのですから、あんなに強制的に食べさせなくても良かったのにね。栄養が取れないのは確かに問題ですが、家でなんとか食べられるもので食事はしていたので、それで良かったのでは。

今私が色々なものを食べられるようになったのは、給食を飲み込んでいたからではなくて、段々と食べるものに興味が湧いて、自分から食べてみたり、料理をしたりするようになったからです。だから、情報として食べ物について触れているとか、家の食卓で見ている、ということは大切なのではないかなと思います。

マルサン堂さんのおいしい焼きそばパンをむしゃむしゃ食べながら、そんなことを考えていました。そして、一口をもう少し量を少なくして、ゆっくり噛んで味わって食べよう、と挑戦していました。一口を小さくすると、長く噛んでいられるような気がするんですよね。長く噛むということは、味をきちんと味わうことでもあるんではないかと思うわけです。これは今の自分の課題です。

それではこれで帰ります。心地よい疲れー。そして蒸し暑いですね。外はまだ雨が降っているみたいです。ではまた明日。おやすみなさい。