喫茶と読書 ひとつぶ

20220505

ゴールデンウィーク終了!ではないけれど、山は越えましたね。明日はお仕事の方も多いのではないでしょうか。Uターンラッシュもすごいみたいですね。ゴールデンウィークはなめたらあかんのよ。

ひとつぶは今日は恐ろしいほど静かでした。データを見ると、去年もそんな感じ。来年おやすみを考える時に、こういうことを参考にしたらいいんですよね。

さて、昨日はブローディガンのことを書きましたが、今朝続きを読んでしまおうと読み始めたら、なんと2ページで終わってしまいました。ページがたくさん残っていると思ったら、解説でした。あっけなく読了。でもものすごく面白かった。

『西瓜糖の日々』の前に、読み終えていた本がありました。2冊。一つは『氷の城』。これはノルウェーのタリアイ・ヴェーソスという作家の作品です。タイトルと装幀に惹かれて買ったのですが、これは今ひとつ私には響かなかった。物語自体はよかったと思うのですが、描写とかすじの運び方とか、そっけなさすぎて入り込めませんでした。思っていたのとはちょっと違った。もっとドラマチックなものを想像していました。期待しすぎていたのかもしれません。

そしてもう一冊は『トゥアレグ 自由への帰路』です。これはデコート豊崎アリサさんのノンフィクション。砂漠の民トゥアレグと塩キャラバンを共にした体験、彼らとの生活を書いたものです。三分の二くらいは数回にわたる塩キャラバンについて書かれていて、それは大変そうだけどでも楽しそうな話でした。実際には砂漠を横断するのですから、大変なことも多いと思うのですが、好奇心の方が勝っているんでしょうね。ラクダとの関わりとか砂漠で飲むお茶とか、体験してみたい、という内容です。ところが、後半、この本のトーンはガラッと変化します。イスラム原理主義が入り込んでくるのです。また、フランスや中国によるウランの採掘で砂漠が放射能に汚染されていきます。

この本を何故読みたくなったかというと、前に読んだ『行く、行った、行ってしまった』にトゥアレグが登場してくるからなのです。ちょうど読んでいる途中で、この本を見かけて、何故移民になったのか、そういうことがわかるかなと思って読みたくなりました。

でも、読み始めたらあまりそういう政治的なこととかは書いていなくて、タフな旅の話が続きました。こういう旅に女性で現地の人の中に入って生活を共にするって、物凄い行動力ですね。そんなことをずっと思いながら読んでいました。勇気と好奇心。

だいぶ買ってあった本は読んだ気がします。残っているのは手強そうなやつばっかりになりました。そしていいタイミングで図書館で予約した本が来そうです。ありがたい。それではまた明日。おやすみなさい。