喫茶と読書 ひとつぶ

20220427

昨日はものすごい風でしたね。びっくりしました。都内に映画を見に行っていて、帰ってきたら雨が降り出していました。ひとつぶは幸い駅前なので、傘もささずに飛び込んで仕込みをしていたのですが、台風みたいでした。昼から湿気があるなあとは思っていたけれど、あんな嵐みたいになるとは。ちょうどいい時間に帰ってきました。

見に行った映画は『アネット』です。『汚れた血』とか『ポンヌフの恋人』とかを撮ったレオス・カラックス監督の最新作です。私はこの人の映画を多分見ていないんですが、名前だけはよく聞いていました。でも、さっきまでレオックスカラックスだと思っていた。そんな韻を踏んだような名前の人ではなかったですね。wikiで調べたところ、ジャン=ジャック・べネックスやリュック・ベッソンと同年代デビューだそうです。ジャン=ジャック・べネックスは『ディーバ』の人、リュック・ベッソンは『サブウェイ』の人です。この二つの映画は当時の封切りで見たと思いますが、そこでもうお腹いっぱいになっちゃったんだと思います。レオス・カラックスは見ていないと思います。

今回この映画を見たい、と思ったのは、音楽が動機でした。土曜の朝はNHK-FMでバラカンさんの番組を聴いています。9時に番組が終わって、そのまま今度はゴンチチさんの番組が始まります。この番組も結構面白くて、楽しみにしています。数週間前にそのトピックスのようなコーナーで、SPARKSというバンドが紹介されました。私は全く知らないバンドだったのですが、1970年に結成されたバンドで、今も健在とのこと。そして、初期の曲と今回の映画の曲を流してくれました。これがツボでした。初期の曲は1970年台のものなのですが、まるでロックオペラ。ゴンチチのお二人は、これはクイーンかと思いましたよ、なんて言っていましたが、クイーンより早かったそうです。そして驚いたのが『アネット』の曲もかかったのですが、世界観が全く変わっていなかった。ずっとこんなことを50年以上やっているということですよね。ものすごいです。兄弟でやっているようで、映画の冒頭にも出演しています。

こんな音楽につく映像、楽しいに決まってるじゃないですか、ということで見たくてたまらず、柏でも来月の後半にやるみたいなのですが、銀座に行ってきました。

導入はめっちゃ心躍るロックオペラ風で、次第に恋愛物語に。これはラ・ラ・ランド?と思いきや、怒涛の展開でした。面白かったし、音楽も良かった。音楽とショービジネスに取り憑かれた映画でした。舞台に立って、人の視線に晒されること、喝采を浴びること。そういうことを一度味わったら、人間性みたいなものってなくなってしまうんだろうか。自分の人生を生きるということはできなくなってしまうんだろうか。なんだか的外れかもしれないけれどそんなことを思いました。

そして映画館を出て銀座一丁目のポーラミュージアムアネックスへ。流麻二果さんという方の絵を見に行きました。これもたいへん素晴らしかったです。色がきれい。ずっと眺めていられる濃淡だったり、筆の跡だったりでした。

あとはご飯を食べたり本を見たりでタイムアップでした。今回は電車が混んでいましたね。もう通常モードなんだなと思いました。銀座もそこそこ人がいましたしね。飲食店なんかは、まだまだなんでしょうが、コロナ後になりつつあるのを感じました。

お休みは楽しいですね。でも、ちょっと贅沢をしすぎだなと思ったりします。働く方ももっと頑張らねば。というわけで、今日はこれで帰ります。明日は良いお天気みたいですね。そのあと連休前半は雨が多いみたいなので、明日の晴れは大切にしましょう。それではまた明日。おやすみなさい。