喫茶と読書 ひとつぶ

20220402

今日もとても良い1日でした。お客様が思い思いに静かな時間を過ごされているのが感じられて、そんなお店をやっている自分は、とても幸せ者だなと思っていました。

私は特にお料理が好きとか、上手とかではないのです。でも、食には確かに興味が昔からあって、レシピを見たり、オレンジページなんかの料理の一工夫的な記事もよく読んでいました。食べに行くのももちろん好きでした。でも、それを日々の生活の中で作るとなると、そんなに実践はしていなかったと思います。材料とか調味料とかを揃えるのも大変、というのもあったし、そんな時間の余裕もなかった。他の楽しいことで頭がいっぱいだったんですね。でも、ひとつぶを始めて、今までの経験や知識なんかを総動員して料理に取り組んでいます。ポタージュとパンのセットなんて、本当に夢のようです。こういうものを自分が作り出せるなんて。カレーも、プリンもスコーンも、皆さんにおいしいと言っていただけてうれしい。幸せ者です。

今日は何だかそういう気分でした。お店を開けて、お客様がいらっしゃって、料理を出す。そしてしばらくは静かな時間が流れる。もう今日はこれで誰も来ないかもしれないと思ったりします。でも、またお客様がいらっしゃる。いつも今日はもうここで終わりかもしれない、今日は誰も来ないかもしれない、とすごく怖いのですが、誰かしら来てくださる。そのことは本当に幸せなことなんですよね。毎日毎日、不安なんだけれど、1日が終わると、何とかいつもの1日になっている。そしてそのことに感謝する。

それが毎日なんだから、もう不安になることはないんじゃないか、と思うこともあります。でも、昨日がそうだったから、今日もそうとは限らない。それがひとつぶで学んだことです。昨日はプリンがすごく出たから、たくさん仕込んだら、今日はスコーンの日だった!そんなことは毎度のことです。だからやっぱり、自分の緊張感を保つ、という意味でも今のまま、不安を抱えたままでいいんだと思っています。予想が当たる時もあるし、外れることもあります。法則性なんてないんですもの。それが楽しいと思えるようにはまだなっていませんが。

ひとつぶを始めてよかったと思います。関わってくださった、全ての皆さんに感謝です。今日はセンチメンタルです。

それではものすごく眠いので、今日は帰ります。また明日よろしくお願いします。おやすみなさい。明日も良い1日でありますように。