喫茶と読書 ひとつぶ

20220326

春の嵐でしたね。今はおちついているようですが、雨は降っています。夕方がすごい風でしたね。駅前のパチンコ屋さんの看板が倒れたりしていました。皆様ご無事でしたでしょうか。雨や雪も大変ですが、風は危険な感じありますね。

嵐のせいなのか、夕方以降お客様はゼロでした。自然には勝てませんね。でも、今日はその前にたくさんご来店いただいたので、よかったです。寒いのか暖かいのか、どうも店内の空調をどうしたものか、わかりにくかった日でした。そして、やっぱりちょっと寒いんですね。

今読んでいるのは『行く、行った、行ってしまった』という本です。ドイツの文学です。大学を定年で退官した教授と難民たちの話なんです。難民たちに比べて恵まれている自分たちの境遇を思って、教授の知人がこんなことを言う。「私たちもいつかまた逃げなきゃいけないときがくるんじゃないかって、いつも想像するのよ。そうなったら、やっぱり誰も助けてはくれないんでしょうね。」

この文章を読んで、ウクライナのことを思ってしまいました。もちろん、今ウクライナに対してはいろんな手は差し伸べられているでしょう。でも、もうちょっと前にロシアを牽制できていたら状況は変わっていたかもしれません。ここまで血が流れることはなかったのかもしれません。事が起きてしまってから、いろんな助けが動き出したのではないでしょうか。

私など、この侵攻が起きるまで、キエフがロシアの中にないとは、知りませんでした。ソ連時代のモスクワに次ぐ大きな都市、というイメージがあったため、国が分かれているとは思っていませんでした。でも、数年前にも大きな危機があったんですよね。クリミア半島をロシアに併合されたという。きっと、今回の侵攻に至る経緯はちゃんとあったんだと思います。

今も、他にも人道的に許されないことが国家レベルで起こっているところはあると思います。本当は一つでもそれを許してはいけないんですよね。いろんな価値観があって、いろんな宗教があって。それは仕方のないことだけど、それを武力で抑える、ということだけはやめてほしい。人が人を殺すことは、個人のレベルでも、国のレベルでも同じように許されないのです。まずは武器を置いてテーブルについて欲しい。

それでは今日はこれで帰ります。明日は良い天気なんでしたっけ?暖かくなってほしい。また明日。おやすみなさい。