喫茶と読書 ひとつぶ

20211220

改めて日付を入力して驚きました。今年もあと10日なんですね!今日も何人かのお客様が、今年最後ですということで、良いお年を、と挨拶をさせていただきました。その時は随分早いなあなんて思っていましたが、もう20日なんですもんね。それはそういうことにもなる!ひとつぶも明日のお休み明けから、今年最後の週が始まります。うわー。

今日は午前中に買い出しを兼ねて流山おおたかの森SCに行ってきました。買い出しを終えて、紀伊國屋でちょっとぶらぶら。欲しい本や作家を検索したけれど、在庫なしでした。ひとまず買おうと思っていた外国文学から2冊、そしてしっとりして、きちんとした男の人の文章が読みたい、と思ってすごく迷いました。結局福永武彦の『廃市』を買いました。くだけていない、昔風の硬い文章が読みたいと思ったのです。古井由吉さんもいいなと思ったのですが、それはまたこういう気分になった時に。

不思議なのですが、いつからなんでしょうね。自分が高校生の時なんかは、夏目漱石の文章というのはそんなに違和感がなかった。古い、とあまり思わなかったのです。森鴎外はちょっと昔の感じがしたかな。そこら辺がラインだったのかもしれません。今は、芥川龍之介や太宰でさえ、昔の文章になってしまった感じがあります。川端康成とか、大江健三郎さんなんかはどうなんだろう。私が今日買った『廃市』は小学館から出版されているP+D Booksというシリーズで、おいてある棚に「絶やすな。昭和文学の火を。」と書いてありました。確かに昭和文学、入手困難になりつつありますものね。

でも、これだけ文体が変わってくると、なかなか読まれなくなってしまうということもあるんだろうなと思います。話し言葉も同じくらい変わっているのでしょうか。

本屋を彷徨いて、思ったのは、今はむしろ外国文学の翻訳の方が、端正な文体なのかもしれない、ということでした。

今年はもう数年分の本を買った気がします。これ読まないとね。

それでは今日はこれで帰ります。明日はお休みです。ブログは書けるような気がします。明後日からは地獄の7連勤!いや、ひとつぶで働けることは歓びでしかないから、地獄ではなく天国。クリスマス後のラスト3日間は、頑張って日替りケーキをやろうと思います。でもたくさんは作れないので、ごめんなさい。詳細決まったらお知らせしますね。1月のスケジュールも出さないとですね。今決めているのは、4日の火曜日からの営業にしよう、ということです。ここでもまた歓びの7連勤。それではおやすみなさい。良い夢を。