喫茶と読書 ひとつぶ

20210730

今日は朝から雷がゴロゴロ。そしてお昼過ぎ、ひとつぶを開店した直後に土砂降りでした。そのあとはどうだったんだろう?多分、降ったとしても、パラパラだったのでは。お昼の感じだと、これは今日はダメだ、みんな家から出ない、と思ったところが、雨が止んでからパラパラとお客様がご来店くださり、助かりました。ありがとうございました。

今日は今月の『文學界』に掲載されている樋口恭介さんの小説「BV-47」を読んでいました。すごく良かった。樋口さんはTwitterで知って、この間『SFマガジン』の「異常論文」の特集でますます興味が湧いた人です。「BV-47」は娘が肺に花が咲く奇病にかかってしまうところから始まる物語。そう、BVとはボリス・ヴィアンでした。

学生の時にアルバイトをしていた書店で、ボリス・ヴィアンの『うたかたの日々』はとてもよく売れる本でした。私も読んだことがあったと思うけれど、肺に睡蓮が咲く病気、という以外には覚えていません。今回この小説を読んで、『うたかたの日々』も読もう、と思いました。

モチーフとしてはボリス・ヴィアンを借りてきていますが、内容としては今のコロナ禍を思わせる描写が随所にあって、それがとてもうまいと思いました。わざと反復したり、相反することを並べたり、という文体も、人間の曖昧さや、二律背反の危うさを思わせて面白かった。そして、映像的に美しい物語でした。

次は朝井リョウの『生欲』を読んでみようと思います。娘が買ってきてくれました。そしてすごく勧めてくれました。楽しみです。

明日から桃のカッサータ、始めます。まだ写真が撮れていません!明日の朝、自然光で撮ります。カッサータに桃のコンポートを入れて冷やし固め、桃のシロップにジャスミン茶の香りをつけたものをかけてご提供します。桃とジャスミン茶の淡い香りが優しいカッサータです。

どうも今年はもう梨が出てませんか?早くないですか?売っているのは、あれは千葉の梨なのかしら。梨園のそばを最近通っていないので、わかりませんが、去年幸水を逃したので、今年は幸水から始めたいと思っています。でも早くないですか?

それでは今日はこれで帰ります。明日はどんなお天気なんだろうか。照りつけられるのもきついけど、土砂降りも嫌ですね。それではまた明日。おやすみなさい。