喫茶と読書 ひとつぶ

20210703

今日も黙々と『赤毛のアン』の新訳を読みました。もう少しで終わっちゃう。この後のシリーズも、また読んでみようと思っています。一つ疑問があります。注釈のところで、結構ネタバラシ的なことが書かれています。ミステリーではないので、いいのかなとも思うけれど、物語として読んでいる人にとっては、先のことを書かれてしまうというのはいかがなものでしょうか?注釈は後で読むものでもないし、もともと話を知っている人が読む、ということが前提というのもなんだかおかしい。あえてそうしていると思うのですが、なんでだろう?特に先の話をする必要もないと思います。不思議です。

今回読んでみて、マリラの立場に立って、うるっときてしまうところが多いです。アンを愛していているけれど、心配もしている、もともとすごく保守的な人です。アンを愛することによって、変化していくマリラ、そしてあまりにも早い成長を惜しむマリラ。今までそれほど思い入れなかったのですが、今回はグッときます。これも自分の年齢とか立場のせいでしょうか。

新訳の注釈で面白いのは、民族的なことをきちんと書いてくれているところです。ケルト、スコットランド、アイルランドなど、それぞれルーツがあるのですね。そしてアメリカとイギリス、というのはカナダの人にとってはイコールではないのですね。これは初めて知りました。確かに、合衆国、というのを嫌な感じに語ることが多かったことを思い出しました。それは、自分たちはイギリスである、というところから生じた意識なんですね。現代の私たちから見ると、カナダはどちらかというとアメリカの下にいるイメージがありませんか?実際はそうでもないのでしょうか。

本日ご来店いただいた皆様、ありがとうございました。今日は風が意外と強く吹き抜けていて、ちょっと寒さを感じられたお客様もいらっしゃいました。常盤平では雨はお昼過ぎくらいから止んでいたと思いますが、地域によっては雨による災害もあったとのことでした。皆様のご無事をお祈りします。それでは今日はこのへんで。また明日もよろしくお願いします。おやすみなさい。