喫茶と読書 ひとつぶ

20210702

雨ですね。雨、雨、雨。週間天気予報を見るとずっと傘マーク。

そんな中、久しぶりに図書館へ。予約していた本が到着していました。『赤毛のアン』の新訳を。前にお客様にも教えていただいていて、せんぱくBookbaseさんでも実物を見せてもらっていました。本当は買いたいところですが、ここはちょっと我慢で図書館で借りました。もともと知っている話なので、スイスイ読んじゃうかなと思ったら、注釈がきっちりついていて、しかも面白いので、意外と時間がかかるかもしれません。

私は村岡花子さんの訳で何回も読んでいるので、ところどころ違和感はありますが、お菓子の名前などが、新しいものはわかりやすかったり、ちょっと変だなと思っていたところが直されていたりで、すごいものだなと思います。でも、文章全体の格調みたいなものが、村岡花子さんの方があったような気がします。それも私が古いのかなと思うのですが、日本語を文字で読むときに、少し硬質なものの方が好きなんだと思います。『赤毛のアン』に関しては慣れもあるかな。

久しぶりに読むアンは、やっぱりすごく魅力的な女の子。こんなキャラクターを創造したモンゴメリはすごい。私はものすごく影響を受けていると思います。アンになりたかった。でも、実際はダイアナ的だったり、ジェーン的だったりしていたんですよね。それが自分ではなかなか認めたくなくて。元気で朗らか、みたいなところだけは真似できていたかもしれない。アンの持っている深い愛情やまっすぐなところなんかは、なかなか身に付かなかった気がします。

本日ご来店いただいた皆様、ありがとうございました。静かな空間と時間を共有できて、嬉しかったです。まだまだ雨が続きそうですね。鬱々としたとき、気分転換にぜひご来店ください。雨のひとつぶもなかなか良いですよ。それではまた明日。おやすみなさい。