喫茶と読書 ひとつぶ

20210704

日曜夜10時はサウンドクリエイターズファイル。時々聞いていますが、先週ふっと聞いたら7月は中田裕二だということだったので、今日はちゃんと狙って聞いています。というのも、私昔、椿屋四重奏の大ファンでした。このバンドと出会ったために、深夜バスであちこちのライブハウスに行くということを覚えてしまいました。

椿屋四重奏といっても、ご存知ない方がほとんどでしょう。もう解散して何年になるんだろう?名前からも推測されるように、ちょっと和風なテイストを持ったロックをやっていたバンドです。歌詞は文語だったり。スリーピースでしたが、途中ギターの人が加入したりして、だんだんテイストもロックというよりはポップス寄りになっていって、最後の一年くらいはあまりライブも行かなくなっちゃったんですけどね。柏のライブハウスに来たこともあったんですよ。なんと私、その時、ピックを拾いました!

バンドが解散して、その後中田裕二はソロシンガーとしてずっと活動しているんですが、それはあまりピンと来ていなくて聞いていないんです。私にとってはロックスターを目指していた中田裕二が中田裕二なので。それでも、今回サウンドクリエイターズファイル聞いてみようかなと思ったのは、ラジオだったからだと思います。

私が椿屋四重奏が好きだったときに、なぜかベイFMで中田裕二が番組を持っていて、それを毎週楽しみに聞いていました。まだ若い生意気な中田くんが、強気でロックスターを目指してるんだぜ、俺が一番、的なことを毎回言ってて、それが面白くて、大好きでした。あれから15年とか20年とか経っていると思うんですけど、中田裕二がどんな風になっているのか、ちょっと知りたくなったのです。

今、安全地帯の曲をかけ始めました。変わってないね。そこは安心。でも、全体的にやっぱり大人になったんですね。大変なこともたくさんあったんだろうな。内容も俺様じゃなくなってるし、喋り方もすごく落ち着いている。良い年の取り方をしたのかな。まだ序盤なのでわかりませんが。

でも、やっぱり中田裕二のソロ曲はあんまり今の自分には響かない。あのつるしみたいな安っぽいペラペラのスーツでギターを弾いていた中田くんとは違う音楽だなあと思いました。それがいい悪いではない、それが今の中田裕二なんだろうな。

歌詞の話、出ましたね。やっぱり変わってないですね。鼻っ柱の強い子きました。よかったよかった。周りの大人はわかりやすい歌詞を書けと言うけれど、俺は文学的な歌詞を書くよ。わかりやすい歌詞は世の中に溢れてる、と。それができているならいい。とてもいい。そして椿屋四重奏の曲が流れています。『いばらのみち』という曲ですが、私はこの頃はもうあんまり聞いていなかったと思います。それでも、今聴くとやっぱり椿屋いいなあ。歌謡曲とロックをミックスしたような安い感じなんですよね。いいなあ。

長々と誰も知らないバンドのことなど書いてしまい、申し訳ありません。ちょっと懐かしさが高まってしまいました。解散してから10年だったみたいですね。もうそんなに、まだそれだけ、どっちも思います。でも、この間モーサムの時も書いたけれど、音楽を続けている、それでいいです。素晴らしい。ありがとうです。

そして、本日ご来店いただいた皆様、ありがとうございました。じっくり時間を過ごしていただけて、本当に嬉しいです。明日もどうぞよろしくお願いします。まだ一周年のプレゼントありますので、ぜひご来店くださいね。それではまた明日おやすみなさい。