喫茶と読書 ひとつぶ

20210628

先日のモーサムの動画配信が今日までなので、最後に見ています。なんだかうるっときてしまう。

Mo’some Tonbenderというバンドをご存知の方はあまりいらっしゃらないかもしれないですね。メジャーのレコード会社とは契約をしていない、インディーズのバンドです。私が好きになった時にはメジャーで契約をしていて、(コロンビアだったかな?)今思うと、良い時代だったのかもしれません。野音でライブをやったり、全国ツアーを年に2回くらい、東京だとほぼ毎月何かしらライブをやっていました。

彼らの音楽性は一言では言えなくて、歌モノもあるし、ハードロックもある、テクノもあるしダンスもあるよ。という無節操といえばそういうバンドです。ギターボーカル、ベース、ドラムのスリーピースですが、一時期ドラムの人がフロントに出てきて、ドラムは助っ人を借りて4人編成の時もありました。というのも、このドラムの人がイサムさんというのですが、とても音楽性豊かな人でドラムを叩きながら、シンセも扱ってしまうという超人なのです。ギターも弾けるし、結成当初にギターボーカルのモモさんと、イサムさん、どっちがギターを弾くか、ドラムを叩くか、というのでじゃんけんだったかな、そんな決め方をしたということを聞いたことがあります。

ギターボーカルのモモさんはロックンロールな人で、田村正和に似ていて、本当にかっこいい人です。そして、ベースの武井さんは漢。とにかくいい人だと思う。仏のような人なんじゃないかと思います。

モモさんとイサムさん、ほとんどその2人が曲を書いて、詞はモモが書いています。メジャーには2回在籍していましたが、今はインディーズ。インディーズになった時だったと思いますが、アメリカに巡業に行っていた時もありました。そしてその後だと思ったけど、音楽で食べる、ということをやめて、モモさんは音楽のかたわら、植木屋修行をやっていた時もありました。それで木から落ちて、骨折してしまったんですよ、確か。

画面を見ていたら、なんだかそんなことをいろいろ思い出して、切ないような気持ちになりました。今はイサムさんは他のバンドのサポートをしたりしているし、モモさんはソロ活動を精力的にやっています。モーサムも年に1回くらい、ライブをやってくれています。3人がモーサムを続けてくれていることがありがたくて、嬉しい。本当はそれで生活ができてくれていたらもっとよかった。唯一無二の音楽を聞かせてくれるバンドなのに、数字が出ないとそれだけで食べていくことができないなんて、と残念に思います。これが景気が良くて、レコード会社がバンバン儲かっていれば、バンドの一つや二つ、養っていけるだろうに、なんてバブリーなことを考えてしまいます。

1人の無力なファンとしては、ライブに行って、Tシャツ買って、というくらいしかできないのです。絶対、50年後くらいに物好きな人が発掘すると思うんですけど。昔、日本でこんな音楽やってたバンドがあったんだ!みたいな。

妙に熱くなってしまいました。ひとつぶに何にも関係ない話題ですみません。モーサム聞いてね、っていうことでもないのです。好き嫌いありますし。ただ、モーサムに限らないと思いますが、一生をかけて音楽をやっている、それはかっこいいし、度胸がいるし、すごいことだなと思います。音楽に限らないかもしれないですね。自分がふらふらしているので、すごいなと心から思うわけなんです。年に1回、2年に1回でもいいので、いつまでもいつまでもライブをやってほしい。私もヨボヨボになっても絶対見にいきます。音楽万歳!

本当に長々とすみません。明日お休みなのでちょっと気が緩みました。やることいっぱいあるはずなんですけど!切ったり貼ったり。明日は一周年のものを揃えます。頑張ります。明日はお店はお休み。ブログは書きます。

そして、本日ご来店いただいた皆様、ありがとうございました。今日は最近にしては珍しく、前半にぎゅっと固まった感じでした。夏のような日差しで、欅もキラキラで綺麗でした。それではブログだけまた明日。おやすみなさい。