喫茶と読書 ひとつぶ

20210617

今日のひとつぶは天国みたいでした。窓の外はキラキラ。時折涼やかな風が吹き抜けて、スピーカーからは夢のような音楽が流れてきます。気持ちよかった。初夏の湿度が低い日っていいですね。北海道って、こういう日が多いんでしょうか?

今日ついに『競売ナンバー49の叫び』読了しました。もう読まない。3回続けて読んだ。ちょうどいい長さと言えば、そうなんです。長編とはいえ、短めなので。他の本も読みたいので、これで読まないけど、ちょっとまた読んでもいいという気もします。なんでしょうね。面白いんですね。やっぱり。そして、アメリカのこととか、世界史とか宗教のこととか、よく知らないので、それがわかっていれば、本当はもっと面白いんだろうなとも思います。後ろの長い注釈も何回も読んだけど、そこも含めて、まだまだ読める。でも、もう読まない。次は新訳を読みたい。

ミステリーなんです。ヨーロッパの郵便の始まりのところをモチーフにしたものです。独占的に郵便事業をしているテュールン・タクシスに対抗した架空の組織、トライステロ。それを紐解いていくお話です。その作業をやらされてしまうエディパという女性については、彼女固有の暗い事情とかは特にないので、現代に生きる私たちの代表、みたいなものなんでしょうか。トライステロに振り回され、人生を失っていってしまいます。主体的に生きているつもりが、誰かに操られているだけなのかもしれない、そんな裏があります。お釈迦様の手のひら、みたいな感じでしょうか。

短いながら、たくさんの要素、エピソードがぎゅっと詰まっていて、だからこそ何度も読めるし、ひとつひとつに意味が込められているのかもしれません。楽しかった。

本日ご来店いただいた皆様、どうもありがとうございました。今日は静かな日、と思ったら、夕方からたくさんご来店いただいて、びっくりしました。日中のあの天国のようなひとつぶも、ぜひ体験していただきたいですが、平日ですからね。なかなか難しいのかもしれません。

今月20日で、今千葉県から要請されている営業時間の短縮と、アルコール類の提供の中止が、期限が終わります。蔓延防止措置はまだ続くようですが、明日詳細が発表になるようです。今日の夕方、知事がTwitterで、範囲を示していましたが、なんと柏市は蔓延防止が外れるようです。松戸市は現状のままです。柏に行って飲んでしまう人多数な気がしますね。あと20日くらいのことのようなので、全県でやってしまえばいいのにとも思います。最近君津とか市原でクラスターが発生しているとのことですが、これも千葉市などから人が流れていっているせいもあるようなんですね。短い期間、広い範囲、厳しい措置で、ぱっとやってしまえばいいのに、と思ってしまいます。それでも防げないものであれば、ちょこちょこやっても防げないのでは。詳細は明日の発表を待ちましょう。

それではまた明日。おやすみなさい。明日も天国のような1日でありますように。