20210517
Twitterで読んだ話です。土井善晴先生が、煮物を煮る25分間について、副菜を同時進行とかじゃなくて、手紙を書いたりしてもいいと言っている、というツイートがありました。そのツイートに大変な反響があって、土井先生がそれに驚いて、なぜなのかということを教えてください、というツイートをされています。それに対してもこれまた大変な反響で、全部は読まなかったんですが、面白かったのです。
いろいろと感想や考察があるのですが、煮物を煮ている間に、効率を考えて、他の家事をしたり、他のおかずを作って、というふうに私たちは考えがちです。そこを、「手紙を書く」という、仕事や家事とは違う時間の使い方をしていいんだよ、という先生の提案にみんなはっとしたりホッとしたりしているのです。効率的にこなすことが良いこと、それが義務、みたいになぜか(私もそうです)呪いをかけられていたのですね。その呪いをといてくださったというわけですね。
手紙を書く、というのは、他の誰かに想いを馳せることでもある、という指摘もあって、鋭い!と思いました。自分の時間を持つことは、そういう優しい時間でもあるんですね。
ひとつぶでも、手紙を書いていらっしゃるお客様をよく見かけます。すごくいいなあと思います。手紙って、便箋を選ぶ時から相手のことを考えていたりしますよね。切手も可愛いのを買ったり、大袈裟ではないけれど相手に対する思いがいろいろと積み重なっています。
手紙に限らないのですが、ひとつぶは「ひとりの時間を楽しむ」ということがコンセプトです。未来に向かって何か準備をしたり、日記を書いたり、もちろん読書も。ぼうっと雑誌や写真集を眺めたりするのも楽しいです。日常の中ではなかなか持てない、豊かな時間を過ごせる場所になればいいなと思っています。
土井先生はさすがですね!直感的にわかっていらっしゃるんですね。そして、これは女性に限らず、男性も効率に追われる日常から解放される時が25分あってもいいですよね。モーレツ社員とかっていう時代よりは、今の方が緩いのかもしれませんが、ビジネスがどんどんメソッド化して、余裕は無くなっているような気がします。
本日ご来店いただいた皆様、ありがとうございました。今日はシーンとしちゃっていて、どうなるかと思ったのですが、遅い時間に来てくださったお客様が多くて、なんだかほっとしました。8時までだと、ちょっと忙しない感じもありますが、ひとつぶを上手に使って皆さん良い時間をお過ごしくださいね。明日はお休みです。ブログは書けると思います。お店はお休み。それではおやすみなさい。