喫茶と読書 ひとつぶ

20210320

毎日毎日があっという間です。プリン、スコーン、レモンケーキ、ポトフ、カレー、コーヒー、紅茶、チャイ、ホットチョコレート、ミルクジンジャー、レモネード。9ヶ月前に比べて、随分落ち着いて作れるようになりました。注文して、召し上がってくださる皆様のおかげです。ありがとうございます。

今は夜。誰もいないひとつぶです。緊急事態宣言は明日で解除になります。21時までの時短営業の要請になるようですが、ひとつぶはもともと9時までの営業ですので、元に戻ることになります。前にもこのブログで書いたと思いますが、8時までの要請が終了するので、22日の月曜日から、元どおりの21時までの営業になります。

この2ヶ月間というのは、なんだったんでしょうね。もちろん、危機的状況はだいぶ緩和されたのでしょうが、新規感染者はまた微増しているような感じですし、変異ウイルスもだんだんと勢力を広げているような感じがします。ここで解除するということが、なんの意味があるのか。というか、緊急事態宣言というのは一体なんだったんだろうと思います。後半の3週間くらいは、緊張感なく、時短だけが続いていたという感じがします。昼間の生活は、すっかり元どおりだった印象です。ウイルスに昼も夜もない、飲食店だろうがなんだろうが関係ない。夜の飲食店だけがターゲットにされていることのおかしさを、誰もがわかっているはずなのに、2ヶ月ゴリ押しをして、まだ続けようとしている。目に見える部分だけでも、取り繕うことはできないのでしょうか。それすらもする努力をしない、あるいはできない。そんな国になってしまっています。

本当に情けない。でも、これは国民の選挙の結果でもあります。明日は千葉県知事の投票日ですね。しっかりと民意を表明しましょう。数日前に、選挙に行った人に何か特典を、というお声がけをしていただきました。急だったので、今回は見送らせていただきましたが、次回機会があれば、ひとつぶでもそのようなことに、参加していきたいと思っています。やっぱりどう考えても、何かおかしい。自分たちで変えていかないといけないのだと思います。

昨日書いたブログの、『渚にて』を大学の時の後輩が原文で読んだそうです。彼女はとても聡明な人で、『渚にて』の設定と、「私たちの置かれている奇妙な環境」が重なるとコメントしてくれました。実際、本当にその通りで、SFに描かれているディストピアは、実はここで実現しているのではないだろうか?ということがたくさんあります。まさに「奇妙な環境」です。この表現がぴったりです。いつまでたっても、科学的な裏付のある施策が出てきません。信頼できる数字がありません。現実に起きていることに対して、目を背けたり、知らないふりをしていると、もう間に合わなくなってしまうかもしれない、と思います。自分が持っている違和感のようなものを、取り出して、観察して行動するときがきているかもしれません。

さて、本日ご来店いただいた皆様、本当にありがとうございました。魔の土曜日でしたが、今日はびっくりするほどたくさんのお客様に来ていただきました。皆様に良い時間を過ごしていただけたら、とても嬉しいです。明日は荒天でしょうか。そういえば、まだ雨降っていないみたいです。嵐みたいにならないといいですね。それではまた明日。おやすみなさい。