喫茶と読書 ひとつぶ

20201212

昨日とはうって変わって青空。冬はこれじゃないと。乾燥は気になりますけどね。

さて、『リリス』読み終わりました。解説によると、やっぱり上下巻別れていて、私が読んだのは同じものだったみたいです。どれだけちゃんと読んでたのかなあ。最後の何章かは、感動的で、生まれ変わった世界の描写が美しかった。そこらへんがナルニアの拡大版っぽくて、いいなと思ったのかもしれないです。

ナルニアもそうですが、キリスト教をなぞっているようなところもあります。それを堅苦しいと考えることもできるかと思いますが、私はキリスト教的な考え方の根強さを感じてしまいます。宗教が生活や思考の中に根付いていない自分にとっては、とても遠い世界です。そんなに信じられることがあるのはすごいなあと思います。

厳密に言えば、聖書のお話とかに、いろいろと紐づいているのでしょうが、その辺はわかりません。ただ、死ぬことの後にある世界観への辿り着き方なんだろうなと思います。そのために様々な戦いやミッションを乗り越えて行くのです。その中で出会う人や動物たちのイメージの多様さがすごいです。どちらかというと、そういうところをもっともっと読みたいって思うくらいです。形而上学的な記述は、難しくて、ちょっと頭に入ってきませんでした。

ジョージ・マクドナルドはフェンタジーの源流と言われている作家です。鏡の国のアリスや指輪物語やナルニア国物語はこの支流なのですね。

さて、本日もご来店いただいたお客様、本当にありがとうございます。常にお客様がいる状態が続いて、店主、たいへん幸せです。明日もまた良い一日でありますように。皆様にも祝福を。おやすみなさい。