喫茶と読書 ひとつぶ

20200805

暑い。ひとつぶはそれほどキンキンに冷房効かせていないのですが、ドアを開けるとムウっと空気が暑い。これはこの夏初めてですね。来たな、夏。そんな中、足をお運びいただいた皆様、どうもありがとうございました。

今日はチャイプリン初日。早速食べていただいた方もいらして、いかがだったでしょうか。

ひとつぶをオープンして、予想と違うことはいろいろありましたが、その一つにチャイ人気があります。ひとつぶでは普通の紅茶より、チャイの方が人気です。ひとつぶのチャイは、私の好みで割とどっしり濃いチャイになっているかと思います。温かいチャイは王道のスパイスのみで、アイスには少しジンジャーシロップを加えてさっぱりとした後味を。どちらも茶色いお砂糖を加えて、こっくりと甘くしています。

そのチャイの冷たいデザートが食べたいなとずっと思っていました。まずはババロア風で試してみましたが、生クリームの配合が悪かったのか、とてもしつこい感じに。それではとプリンの牛乳をチャイに変えてみてはと試してみたところ、感じとしてはいい。けれど、紅茶の渋みが強く出てしまっていました。抽出時間を変えてみたり茶葉を少なくしたりしても、渋い。

難しいんだな…と思いましたが、自分の脳内では完成しているので、何かしらやってみるしかない。そんな時、チャイを作る時に茶葉を間違えてしまいました。それもアールグレイに。煮ている時に今日は色が薄いし、なんか鍋の中の様子が違うなと思ってはいました。定休日で、茶葉とスパイスとお水を鍋にセットしたところで来客があり、しばらく水につけてしまったいたので、そうすると、こんなに違うんだと、自分で納得してしまっていたのです。チャイの味も上品な感じでいいかもと、そのまま卵と合わせて、冷蔵庫に入れて、片付けをしている時に気がつきました。うわあ。しかもアールグレイって。

味覚、どうした、と言われても言い返せませんね。思い込みは恐ろしい。ところが、冷えたものを食べてみると、なかなか良い。ただ、やっぱりベルガモットはどこかに漂っていて、変な感じではありました。そこで、これに似ているものを探しました。ひとつぶのアールグレイはカフェインフリーのデカフェで、セイロンティーが元になっているようでした。そこで、普通のセイロンティーとデカフェもので試してみたところ、デカフェのセイロンティーがイメージにぴったりときました。

あとは卵との兼ね合いとか、カラメルは必要かとか。最終的に卵は少なめ、カラメルは無しでチャイプリンが完成しました。1日からご提供できなかったのは、茶葉の研究をしていたためなのです。普通のプリンと違い、陶器の器のままでお出ししています。プリンは固めですが、こちらは柔らかめ。優しい甘さの中にふわっとスパイスが香ってきます。ぜひお試しください。

今、桃が最盛期って感じですよね。桃のデザートかお料理出したいなあ。桃はコンポートみたいなものかサラダみたいなのがいいと思っていました。美味しいものは幸せ。ちょこっと美味しいものをつまみながら本を読む、これが最高の時間です。