喫茶と読書 ひとつぶ

20200718

雨雨雨よく降りますね。今年は梅雨明けが遅い。

湿気に対抗するには新メニュー。というわけで、今日からすもものシロップをメニューに加えました。基本的にはソーダ割かと思います。そして、このシロップを試飲しながらひらめきました。これはアイスクリームが合う。ですので、別添えでアイスクリームを付けられるようにしました。味もいいですが、とにかく見た目が可愛いです。乙女な感じです。寒いからアイス。ちょっと違いますけど。シロップがなくなるまでの限定です。

そしてこの間のお休みの時に買いました。『島を救ったキッチン』。ずっと気になっていたのですが、買わなかったら、見かけなくなって。棚に並んでいたのを発見したので購入。こうやって買わないまま姿を消してしまった本が結構あると思うんですよね。メモでも残しておけばよいのですが。

この本は2017年にプエルト・リコがハリケーンに襲われた時のお話です。ノンフィクションですね。島中に温かい食事を届け続けたシェフの奮闘記、と帯にあります。結構アメリカ政府、トランプ大統領にも辛辣です。コロナに対する私たちの国の政策にも、すごく似たような構造があるのではと思う。「だが、これでよくわかった。政府の復旧作業の準備はお粗末で、彼らは既得権を守ること以外に頭を働かせていなくて、プエルトリコへの対応が行き当たりばったりだということが。」

その他にも、料理人という職業で災害に関わって、学んだこと、考えたことが丁寧に書かれていて、とても面白い。わたしは料理人というほどのものでもないけれど、今、人にお金をいただいて食べるもの、飲むものを提供する立場に立って、感じることが日々たくさんある。そういう今のわたしに、とても心に響く話だ。そして、とても恥ずかしいことだけど、わたしはプエルト・リコがアメリカ領って知らなかった。州でもないのですね。まだ世界にはこういう地域があるのだ。

さて、電気を落としたひとつぶでこれを書いているのだけど、ラジオをかけていて、なんと森田童子がかかっています。ロフトの創始者の平野さんがセレクトしているみたいです。(その部分を聞いていなかった)森田童子、大好きでした。先日亡くなってしまって、慌ててCDを買い揃えました。曲が終わって、コロナの話になってます。ロフトガンバレ!わたしもとってもお世話になったライブハウスです。ではまた明日。