喫茶と読書 ひとつぶ

20200709

今ちょうど夜の9時。ひとつぶ本日の営業を終えました。来ていただいたお客様、応援してくださっている皆様今日もありがとうございました。

私が8番と呼んでいる1番人気の窓に面した席で日記を入力しています。結構雨降っているような。昨日傘を壊してしまったので、傘がない。ひとつぶから出たくない。

今『仕事本』という本を読んでいます。コロナで緊急事態宣言が発出されてからの77人の様々な職業の人たちの日記です。スーパーの店員さんから作家など、いろんな人の思いが面白い。生活がとても変わってしまった人もいれば、もともと家で仕事をしていたのであまり変わらない人もいる。仕事がなくなってしまった人もいるし、感染に怯えながら仕事を続けないといけない人もいる。葬儀屋さんの日記では、故人の死因がコロナなのかどうなのかで対応が違ってしまう、というようなちょっとどきどきするような話もありました。病院や介護の現場にはいろいろな行政の指示もあったようですし、今年の4月はみんな本当に慌ただしかったのだなと思いました。

自分はといえば、ある意味呑気にひとつぶの現場に行ったり、通販でひとつぶのものを買ったりしていたので、本当だったらもっとバタバタしていたのかもしれない、というところです。実物を見て買えなかったりというモヤモヤはありましたが。コロナがなかったら、毎日のように都内に行ったり、ショッピンセンターに行ったりで、もっと忙しかったかもしれません。

1年後にもう一度この本を読んだら、どんなことを思うんでしょうか。1年後ではまだ、今の状態の続きかな。そうしたら3年後とか。そんなだったね、と、懐かしかったり苦々しかったり、それでもこういう記録を残してくれていることが、とても大切なことだと思います。自分もこうやって駅から帰る人を眺めながら日記を書いている、そんな今日のこと、いつか思い出したいと思います。