喫茶と読書 ひとつぶ

20260627

こんばんは!今日は台風どうでしたか?常盤平あたりは、台風らしさはなかったような。雨は降ったり止んだりでしたが、そんなに豪雨って感じでもなかったし、風はなかったですかね?でも、あれだけ報道されると、人は来ないですよね。静かな1日でした。

昨日、今日と静かでしたので、本をたくさん読みました!まずは『カナシイホトケ』。読了です。ものすごくよかったです。書いているのは写真家の奥山淳志さん。『庭とエスキース』という本も有名ですよね。私、この本を持っているとばかり思い込んで、『カナシイホトケ』を読み終わったら、『庭とエスキース』だ!と思ったら、持ってませんでした。ガッカリ。

『カナシイホトケ』は岩手に住む奥山さんが、青森や秋田などのお祭りを中心に取材?というのかな、話を聞いて、そこから自分の過去が連想されて、という感じのエッセイです。奥山さんは奈良出身の方で、この間奈良に行った私としては、そこもなんだか身近に感じてしまいました。しかし、奈良といっても奥山さんが住んでいたのは新興住宅街。仏壇も神棚もない家だったそうです。そういうところも私と同じで親近感です。そんな奥山さんが、岩手に住んで、「死」について全く違う感覚を持つ東北の人と交流して、感じたこと。そして、祭りを取材しながら、現代人にとって、祭りは切実なものなのか、と問うこと。それらがとても現実的でそういったものに対してついつい距離を置いてしまう私なのですが、他にも振る舞い方があるのかもしれない、と思うところがありました。奥山さん、素晴らしいですね。他の著書も、ぜひ読みたい!

そして伊藤亜紗さんの『身体の美学入門』。これは中公新書です。これがまた、とても面白い、刺激的な本でした。伊藤亜紗さんのお名前はもちろん知っていて、共著などは読んだことがあるかもしれません。ラジオでも度々お話は聞いていて、その度に美学を専攻されている、というのが不思議でした。障がい者研究のようなイメージがあって、何故美学?と思っていました。その疑問はこの本で一挙に解消されました。また、「美学」については私は相当に興味があったのですが、なかなか手強くて、今までも何冊も挫折をしているのですが、今回は読み終えられたので、とても嬉しかったです。

「美学」というと、芸術的なものの見方みたいなイメージがあるのですが、まずそこからきちんと解説されていました。論理では説明できない私たちの心の動き、のようなもののようです。理性的に制御できないもので、言語化できない。けれど、それも人間を形作る大切な一要素である、というわけです。そうだ、私、そういうこと知りたかった、という感じで、するすると読んでしまいました。人種差別はいけないと思っていても、ガタイのいい黒人の男性とすれ違う時に、体を固くしてしまう、というようなすごくわかりやすい例も、紐解いてくださっています。

そしてもう一冊・スズキナオさんの『ずっとあった店 BARレモン・ハート編』。これはすごく面白かったです。このお店のマスターが最高に面白いです。すごい人生。それをちゃんと聞いたスズキナオさんもすごい。

さて、それでは帰ります。良い本を読んでるなーと嬉しくなりますが、自分が全然アウトプットできていないので、申し訳ないという感じです。良さを伝えられてないんですよね。すみません。ご興味があればぜひ、3冊ともおすすめです。それではまた明日。おやすみなさい。