喫茶と読書 ひとつぶ

20230106

「異次元の」少子化対策。「異次元」って流行っているんですか?私が最初に知ったのは、ついこの間でした。日本の金融緩和の政策のことでした。その時もなんか違和感あったんですが、少子化対策の上につくと、ますますひどい。そもそも「異次元の」というのはどういうニュアンスなんでしょうか。私はどっちかっていうとマイナスイメージがあるんだけど、それは間違っているということなのかな。同じ土俵では話せない感じとか、分かり合えないという語感があるんだけど、どうも違うらしい。次元を飛び越えるくらいすごい政策、という意味なのかな。そんな使い方伝わるのかな、みんなに。

少子化対策のために、東京都は子供一人につき5000円を毎月配るらしい。それは具体的で良いかもしれないけど、インタビューで5000円だと塾の講座を一つ増やすこともできないので、日々の生活費に消えてしまいますね、と答えている人がいました。塾の一コマにすら足りないのか。ないよりはもちろん嬉しいけど、もし本当に毎月毎月もらうとしたら、あれ?という感じで無くなりそうですよね。

自分が子供を育てていた時の実感としては、学校にお金がかかりすぎるなと思っていました。もちろん公立の学校です。給食費とか教材とか特に中学生の時は本当にお金がかかった。義務教育なのに、なんでというのは思っていました。むしろ高校の方が、公立だったせいか交通費以外はあまりお金がかからなかった気がします。毎月5000円を配るなら、給食費を無償にしてもらった方がいいかもしれません。夏休みや冬休みもお昼は出してくれるとか。制服もできれば無償で配ってほしい。ジャージとか体操着とか上履きとか。そういうものがいちいちお金がかかって嫌だった。

でも多分、お金の問題ではないんだろうなと思います。子供を産みたくなるような社会になっていないんじゃないだろうか。好きな人と結婚して、可愛い子供がいて、小さいけどマイホームがあって、週末には家族で遊びに行って。そんな生活を描けなくなっているし、それより面白いこともたくさんあると思う人も大勢いる。子供がいたら、責任があるし、お金も時間も自由にならなくなる。今のままで充分楽しいから、まあいいか、って思ってしまうのはすごくよくわかる気がします。

人生の中の選択肢の中に、子供を産む、育てる、ということがだんだん含まれなくなっているのかもしれませんね。これは国として大変なことなんだと思う。でも、無理強いすることもできないですよね。そこもきちんと押さえておきたいポイントです。

ただ、これは言ってあげたいなと思うけど、子供を育てることって、ものすごい体験だということ。私にとっては、相当なことでした。自分の知らない面をまざまざと見せつけられました。それは結構辛いことだった。そのことを乗り越えたとも思っていないけど、子供を産まなかったら、一生気がつかなかったんだろうなとも思う。もちろん楽しいこともたくさんあったし、何より可愛いものです。だから無理強いはしないけど、割とすごいことたくさん味わえるよ、ということは知っておいてもらいたい気がします。

さて、それでは帰ります。今日もなかなか頑張った1日でした。昨日と同じで、最初はのんびりペースで、夜に向かって上がっていくという。昨日ほどではなかったですよ、でも大満足です。仕込みのペースもなかなかうまくいっています。明日から三連休の方も多いのかな。お天気は関東は崩れないみたいですね。少し雨も欲しい気もしますが。それではおやすみなさい。また明日。