喫茶と読書 ひとつぶ

20210705

今週は長かった!一周年という自分の気持ちが空回りして、雨のせいかお客様も先週よりグッと少なくて、気持ちが疲れてしまった感じです。思い込みが激しいのだな、きっと。でも、久しぶりにご来店くださったお客様の顔を拝見してほっとしたりした時もあったので、良い1週間でした。ありがとうございました。

さて、今日の朝、赤毛のアンのことがどうしても気になって、調べていたところ、びっくりすることがありました。私、松本さんの訳を読んで、マリラに共感したということを書いたかと思いますが、どうやらそれは訳のせいだったようです。訳のせいというか、村岡花子さんの『赤毛のアン』は、後半のマリラの言葉などがごっそりカットされているそうです。私がグッときたのはそこではなかったけれど、確かに違和感を感じたことは確か。それでも、自分の記憶違いだったかなと思ったのですが、理由は不明だけれど、そういうことのようです。マリラのキャラクターを村岡さんが決めていたため、とかページ数が多すぎると売れないから、とか、色々な推測があるようですが、真相はわからないようです。そう考えると、自分の年齢のせいかななんて思っていたけれど、きっちり訳通りに気持ちが動いていたということですね。翻訳すごい。そして重要ですね。驚きです。

今日はこれまた図書館で借りてきたヘンリー・ソローの『歩く』という本を読んでいました。これがとてもいい本で、正直、ヘンリー・ソローのところは難しくてちゃんと理解できていないのですが、編・訳をされている山口晃さんの構成と覚書が素晴らしい。

まず初めに写真とソローの言葉で数ページが構成されていて、これがとても美しいです。写真も良いし、写真の印刷も大きいものは鮮明ではありませんが、小さいものはとても良い感じに印刷されています。そこに散りばめられているソローの言葉もとても美しい。「見ることができるまで、長い時間見なければならない」とか。もっと長いものもあります。

その後「歩く」というエッセイが始まります。これは合計8回の講演を元にしたもののようです。そして「歩く人ソローについての覚書」という山口さんの文章が始まります。ソローの略歴を兼ねて、エピソードを交えて、いくつかの短い文章で構成されています。これがとてもよかった。私はあまりヘンリー・ソローという人のことをよく知らなかったけれど、概略を掴めたような気がします。そう思えるような印象的なエピソードを選んで書いてくれているのだと思います。

「歩く」というエッセイを読んでいる時、ソローという人は私が思っていたよりも激しくて戦っていた人なのだなと思いました。どちらかというと、もっと静かで隠遁者のイメージでした。そうではなくて、積極的に文明というものを批判していたのですね。そして、その理想とする生活をするとなると、かなり厳しいんだろうなということを思いました。覚書でも、奴隷制反対の闘士であるソローの姿が描かれていました。『森の生活』をなんとなくエコロジー的な感じに捉えていたので、ちょっと認識を改めました。

本日ご来店いただいた皆様、ありがとうございました。今日はもうお客様ゼロだーと思った時もあったくらいでしたので、ご来店いただいて嬉しかったです。やっぱり1年営業していて、0はきつい。心情的に。でも、これからもそういう日があるかもしれないので、そこは凹まないように、気持ちを強く持っていこうと思います。以前なら、やっぱりだめだーといじけていたのですが、今はひとつぶを信じることができる気がします。そして、信じることができるように、きちんとお店をやっていこうと思っています。これからも皆様、どうぞよろしくお願いします。思い出したら、そして行ってもいいかなと思ったら、ぜひご来店くださいね。

明日はお休みです。ブログも書けないかもしれないです。リフレッシュしてきます。そして、インスタではカレンダーを載せたのですが、7月から、月に一度連休をいただくことにしました。7/13、14を連休にします。ホームページにもカレンダー載せないといけないですね。告知が遅くなりすみません。

もう一度整理すると、明日7/6はお休みです。そして7/7(七夕!)は営業します。来週7/13、14が連休となります。

それではまた明後日お会いしましょう。おやすみなさい。