喫茶と読書 ひとつぶ

20210502

昨日より今日の方が荒天でした。お昼頃、すごく暗い方角があって、雷が鳴って、あっという間に暗くな利ました。それでもそんなに雨は降っていなかったみたいですが、その後、また雷が鳴って、その時は結構な雨。そんなことを繰り返していたような感じでした。Twitterなんかをみていると、雹?霰が降ったところもあるみたいで、常盤平は多分大丈夫だった気がしますが、車が屋外駐車なので、ちょっと心配になりました。

ゴールデンウィークって、後半が天気が悪いイメージがありますが、今年はちょっと違いますね。前半は雨、中盤の昨日今日は荒れ模様。明日からの後半はどうなんでしょう。あ、でも、これは後半じゃないのかな?6日、7日がお休みの人も多いんでしょうか。それで週末にかけて長いお休みなんでしょうか。

最近本が読めていません。忙しいから、というわけではなくて、なんだかタイミングを逃している感じです。先週からちょこちょこっと、読んでいたのが『つくるをひらく』です。著者の光嶋裕介さんは建築家で、独特のドローイングが素晴らしい。その光嶋さんがゴッチや内田樹、いとうせいこう、束芋、鈴木理策さんとの対談、その前後の思考のノートをまとめたものです。豪華な顔ぶれ、そして光嶋さんのドローイングがとても好きだったので、入手しました。

中でも束芋さんのお話は印象的で、「意地悪は私自身がとてもたいせつにしているところで、ひとの意地悪さみたいなものも見たいんです」というのがびっくりしました。それによって、鑑賞する人を能動的にする、そんな意図があると。すごいですね。ちゃんと自分が投げかけているものがあるからこそ、言えること。私なんかは投げかけるものがあやふやになっちゃっているから、意地悪なんてできなかったりします。肝の座った方だなあと思いました。

光嶋さんのことを、どの方もみんなすごくいい人、というふうに言っていて、そこも面白かった。どうやら表に出ている自分と、自分の中にあるものとがちょっと違うようで、ドローイングはその内部が表出しているもののようです。建築というのはいろんな人の協力のもとに成り立つものだから、いろんな人とコミュニケーションを取ることができなければいけない、でもドローイングは個の世界のものだから、そういう制約がない、ということのようです。

ドローイング、もっと見たい気がします。すごく綺麗で不思議な絵です。金箔を貼っているものも写真であって、それもとてもいいなあと思いました。いつか展覧会みたいなものがあったら行きたい。

本日ご来店いただいた皆様、ありがとうございました。大変な天気の中でしたが、ひとつぶでは穏やかな時間が過ぎていたような気がします。楽しい一日でした。明日も良い一日でありますように。お天気はもうちょっと落ち着きますように。それではまた明日。おやすみなさい。