20250608
今日という1日も終わりました!昨日のブログを読んでご来店くださった方もいるのでは、というディープな1日でした。ご心配をおかけしてすみません!でも大丈夫です。本当に困った時には、この場でお願いするので、それまで力をためておいて下さい。ありがたいです。本当に。
さて、開店前に『「海に住まうこと」の民族誌』読了です。すごくよかった。この本のことはもう何回か書いていますが、マライタ島というソロモン諸島にある島の北部の海岸沿いの村、そしてその環礁にある人工島に住む人々についてのエスノグラフィーです。人工島に住む人々は元々祖先は島の内陸部に住んでいて、何らかの事情があって、移住してきた人々です。また、近年のサイクロン襲撃や、2011年の東日本大地震の津波の影響などで、人工島から海に面した村に移住する人が増えています。彼らはいつか自分の出身の内陸部に帰るかもしれない、というようなことを言います。一見、人工島に住む人々、というアイデンティティを持っていそうな人々ですが、実は過去にも未来にも、他の選択肢があったかもしれないのです。そのことは、社会文化的な振る舞いにも、あるいは自然との関わり方にも表れていて、それを丹念に著者の里見龍樹さんは掘り起こし、記していきます。
読んでいて、たとえば数十年後に、この「海に住まう」人々の子孫がこの本を読んだらすごく感謝するのではないだろうか、と思いました。自分たちのルーツを知ることができる、ということです。これは多分、内部の人には書き得ないものです。外部から見て、異和感を感じるところから始まるものだと思うのです。逆に、日本について書かれたこのようなエスのグラフィーを読んでみたいと思いました。(『「海に住まうこと」の民族誌』/里見龍樹/2017年2月/風響社)
ここまで書いて、投稿を忘れていました!PC取りに戻って、今駅前です。車の中から送信!
さて、明日はどんな日だろうか?またよろしくお願いします。おやすみなさい。