喫茶と読書 ひとつぶ

20240607

ただいまー!無事帰ってきました。長いお休みありがとうございました。やっぱりすごくリフレッシュしたかもしれない。なぜなら、仕込みをしながら疲れを感じたりしていないからです!今10時前で、仕込みが一段落して、ホッと一息です。

今回の旅は、4泊5日という長丁場でもあって、びっしり楽しみました。まずは熊本で細川亜衣先生のお料理教室に伺ったのですが、今となってはかなり昔のことのようです。最後の日は長崎で原爆の爆心地や地層を見たりしました。記念館は残念ながら時間切れで行かれませんでしたが、平和記念公園など、行ってよかったと思っています。

本屋さんやカフェ、喫茶店ももちろんちょこちょこ回ってまして、橙書店、BOOKSライデンさんでは良い本に巡り合いました。その本たちは、今宅急便でこちらに向かっています。出発するときに娘から、本は重いから気をつけた方がいいよと言われてました。飛行機会社がJETSTARだったため、持ち込み荷物の重量制限は7kg。帰りの長崎空港で測ったところ、2kgほどオーバーしていまして、それはほぼ本の重量でした。そんな重さのものを最終日に半日ガラガラと引きずっていたため、今日はなんとなく肩が痛いです。

橙書店、BOOKSライデン、ちょっと共通したこともあって、どちらも喫茶があること、そして本がかなり強烈に絞ってあることです。店主さんが自分の範囲を超えたところには手を出さない、というような感じがあって、それは本棚に対する責任を負っているということなんだなと思いました。見ているこちら側も、見識を問われているのかもしれませんが、そこは静かに見守ってくださって、ゆっくり本が選べてとても気持ちが良かったです。

ライデンさんはひとつぶにも何回もご来店くださっていて、今回はライデンさんでお会いできてとても嬉しかったです。お話もできる空間ですので、たっぷりおしゃべりもして、ライデンさんの新しいチャレンジも伺えて、楽しみです。また進化したライデンさんに伺いたいと、再訪を決意しました。

カフェは熊本、長崎共に古い喫茶店がまだ残っていて、モーニングなどいただいて、昭和の雰囲気を楽しみました。心残りだったのは、長崎で喫茶セヴィリヤというところに行ったのですが、時間があんまりなくて、ゆっくりできなかったことです。ここで1時間くらい読書する予定でしたが、できなかった!すごくいい雰囲気で、お店の方も優しくて、いいお店でした。ここは松翁軒というカステラ屋さんの2階で、カステラのセットをいただきました。季節ものと五三カステラをいただきましたが、季節ものももちろん美味しかったですが、五三カステラは威力がありました。すごくむっちりしていて、甘くておいしかった。

熊本ではさかむらというカフェに行くことができました。花人である店主さんが淹れてくださったコーヒーの器は、三谷龍二さんの漆器でした。こちらが口当たりも柔らかくてとても良かったです。お店の中には古本と骨董があって、ここではゆっくりして、贅沢な時間を過ごさせていただきました。

長崎ではksnowkiというゲストハウスに宿泊しました。ものすごくおすすめです。市電の終点にあるので、わかりやすいし、繁華街にもちょっと歩けばすぐ行かれます。お部屋もとても綺麗で可愛く、アメニティや設備、紅茶など、全てが行き届いていてオーナーさんのセンスとポリシーが貫かれていました。

そのほか観光は、どこも素晴らしいの一言でした。熊本では草千里ヶ浜、大観峰、白川水源。阿蘇は人間の力を超えた神秘的な土地でした。レンタカーを借りたのですが、夢中で一回りしました。どこまで行っても美しく、不思議でした。そして大きい。広い、大きい、雄大。何もしなくてもいい、そんなゆったりとした気持ちになりました。

そして長崎は、熊本と正反対でした。島原鉄道で諫早から長崎に向かい、最後の長いトンネルを抜けて、まず目に入ったのが山の斜面を埋め尽くす家でした。これはびっくりしました。駅に着くと、そんな風景がぐるっと。狭い。ひしめいている。広々とした熊本の街とは対照的です。でも、そこが旅人としては目新しいし、可愛らしい。住むには大変なんでしょうね。スクーターをよく見た気がしますが、結構急斜面だから、登るのも降りるのも大変そうです。私だったらちょっと怖いかも。

長崎の観光のハイライトは軍艦島でした。前日は上陸できなかったようなので、ドキドキしましたが、私が行った日はできました。これは結構ラッキーなことだったようです。異様な風景でした。フェリーから見えた途端に、気分が上がりました!あれはなんなんだろう。あんな狭いところに同じ職場で働いている人が一緒に住んでいたというのは、極限状態な気がします。戦後のあの時期だったから成り立ったことだったんでしょう。凄まじいエネルギーです。

長崎と熊本は、肥前、肥後と同じ「肥」の国ではあっても、全く違った街でした。九州の幅の広さ、資源の豊かさを見たような気がします。今回の旅行はお天気に恵まれて、一度も雨に降られませんでした。でも、すごく蒸し暑かったです。九州ってやっぱり暑いんだな思いました。成田から帰りながら、だんだん日常に戻ってきました。今日からは完全復帰!また明日からよろしくお願いします。

明日からはお休み前と同じメニューで、カレーは豆のカレー、スープはスペアリブ、おやつはババロアとプリン、スコーンです。それではまたよろしくお願いします。では仕込みの続きに戻ります!