喫茶と読書 ひとつぶ

20240317

相田永美さんの展示が明日までとなっております。絵本やチョコレート、陶器など、明日までとなりますので、手に入れたい方はぜひ。陶器もポツポツ売れています。

陶器も可愛いのですが、私は割と絵を眺めている時間が長いです。もふもふした毛の感じが、いつまでも見ていられる。もふもふもふもふ。すごく気持ちがいい感じがします。こんなに近くで、こういう絵を見られる機会ってなかなかないので、楽しいです。

さて、今日は忙しいようなそうでもないような、微妙な1日でした。割と本を読む時間もあって、今日は昨日から読み始めた『布団の中から蜂起せよ』を読み終えました。初めは文章になかなか慣れなかったけれど、読み進めるうちに文章のスピードに乗ることができて、あっという間に終わってしまいました。著者の高島鈴さんは、私の娘と多分同い年なのですけれど、「生きろ」ということを繰り返しメッセージとして出していて、この世代の人は、それほどまでに死に吸い寄せられているんだな、と思いました。娘とはそういうことを話したことがないので、今度この本を見せて話してみようと思いました。

ルッキズムや天皇制についてなど、世代は違えど、同じようなことを私も考えたことがあって、それを言語化してくれていてすごいなと思いました。自分はどうしてそれができなかったんだろうとも考えました。

一番心に残ったのが、ジェームズ・C・スコットの「アナキスト柔軟体操」というものを紹介してくれているところ。これはいつか自らの信条のために重大なルール違反をする日が来る。その時にスムーズに方を犯すためには、常日頃から些細な法律違反をしておくべきだ、ということのようです。これにはすごくハッとさせられました。そうだ、それが私にはなかった、と思いました。いいことを教えてもらった。

自分の中にアナキスト的な心情があるのに、みんなからよく思われたかったり、仲良くしたかったり、言ってもわかってもらえないだろうと諦めたりしていました。それも含めて私なのだけれど、日常の中にちょっとした裏切りのようなものを試してみるのもいいのかもしれない。そうやって、自分の表皮を少しめくってみたい気がしました。(『布団の中から蜂起せよ』高島鈴・2022年10月・人文書院)

さて、それでは帰ります。明日は寒くなるそうですよ!服装に気をつけましょうね。おやすみなさい。