喫茶と読書 ひとつぶ

20231207

こんばんは!昨日美容院に行ってきました。今年は最後なので、ご挨拶しました。ちょっと早いけど、そういう季節になってきたんですね。暖かかったりするので、気分でないですけどね。毎年飾っていた、クリスマスのスノードームが、なくなってしまいました。箱に入っていなかった。適当にどこかに入れてしまったんだなあ。だめだー。

火曜日は寒かったですね。雨の日さんとTribalCacaoさんに行って、テラスモールに行って、smokebooksさんに行って、ひとつぶに来ました。お昼を食べて、帳簿をつけたりして、おやつを食べて、さて、ゆっくり本を読もう、と思ったのです。ですが、すごく寒くて、自分1人のためにエアコンをつける気にもならなくて、結局数ページ読んだだけで帰りました。すっかり体が冷えてしまいました。

smokebooksさんでは、nagamori chikaさんの織物の展示を見てきました。選びに選んで、小さなものを買ってきました。それと、高野文子さんの『ドミトリーともきんす』という本を買いました。この間ネットでこんな本がある、というのをちらっと見て気になっていたので、手に取って、面白そうだったので買いました。そして家に帰って、すぐに読みました。

とても変わった設定です。朝永振一郎、牧野富太郎、中谷宇吉郎、湯川秀樹、という錚々たる面々が不思議な学生寮「ともきんす」で暮らしているのです。それぞれの業績を垣間見て、著作の紹介もあります。牧野富太郎は最近朝ドラでも見ていたので、なんとなく知っていたし、湯川秀樹は教科書とかにも載っていましたよね。朝永振一郎は名前だけ。中谷宇吉郎さんは、全く知りませんでした。名前はなんとなく見たことあったかもしれないけど。

それぞれの人のお話も興味深かったのですが、一番面白かったのが、最初のお話。「球面世界」という話です。これは、地球は球面だから、平行線は交差してしまう、という話なのです。地球は私たちよりだいぶ大きいので、あまり意識できないのですが、地球がもっと小さな球面だったら、こんなことが起きる、ということなのです。今、たまたま読んでいるのが『素数の音楽』という数学者についての本で、同じような記述があって、あ、私これ知ってる!と思いました。平行線が交差するなんて、おかしいでしょう?でも、それが本当なんです。

科学って、数学って、すごいです。そして、それを漫画にしてしまう高野さんもすごい。何度も読み返したくなる本です。(『ドミトリーともきんす』高野文子・2014年・中央公論社)

さて、それでは帰ります。また明日もよろしくお願いします。おやすみなさい!