喫茶と読書 ひとつぶ

20230609

今日も一日終わりましたー。終わったと思ったらもう明日の準備。いつまでも気が抜けません。最近『キッチンコンフィデンシャル』という本を読んだのですが、これはレストランの話がたくさん載っていて、シェフはやっぱり重労働。拘束時間も長い。それが世界標準みたいです!私はシェフではないけれど、飲食店というのはそういうものなんですね!なんだかやっと理解してきました。

それでも、自分が作ったものをおいしい、と言ってもらえるのはとても嬉しいことです。これがあるからやっていけるのだなあと思います。ましてやひとつぶのお客様は、ひとつぶのことをとても好きになってくれて、大事にしてくださる方が多いので、とてもありがたいです。

昔、子供たちがまだ小さい頃、クリームシチューを作りました。この話は前にも書きましたっけ?私はクリームシチューが好きで、しかもその時はとてもおいしくできて、すごく嬉しかったのです。おいしいシチューができたよーと子供達を座らせて、それぞれの前にシチューを置いて、いただきます。この時点ですでに二人とも浮かない顔。まあ、あんまり好きじゃなかったんですね。クリームシチューが。でも、私はおいしくできて嬉しかったし、ちょっとムッとはきたけれど、気持ちを抑えて、おいしいねーと言いながら食べていました。しかし、二人とも食べるふりはしているけれど、全然進んでいない。だんだんイライラしてきて、ついに、パーンと爆発してしまいました。さっきまであれほど楽しそうな食卓だったのに、もう修羅場です。もう食べなくていい、食べるな!と私は怒鳴っているし、娘は泣いているし、息子は、相当に小さかったので、きょとんとしていました。何年も三人で食卓を囲んでいたはずですが、くっきり記憶に残っているのはこの悲しい場面です。怒っちゃダメなのに、抑えられなかったなあ。子供たちよ、ごめんなさい。

おいしいと言ってもらうと嬉しい、という話から、なぜか悲しい話になってしまってすみません。あ、そして決して皆さんにおいしいと言ってください、と強制しているわけではないですよ。ひとつぶを始めた頃はもう、ドキドキして、感想が欲しかったですが、今はだいぶ強くなりました。だから無理においしいと言わなくて大丈夫ですからね。

さて、それでは今日はこれで帰ります。明日も地獄の仕込みなんですよ!仕込まないと売るものがない、ありがたいことです。それではまた明日。おやすみなさい。