喫茶と読書 ひとつぶ

20221218

昨日お客様から『da・da』というZINE?写真集?をいただきました。松本市が発行しているようで、17歳のポートレートと松本近辺の写真で構成されています。言葉も少し。

『da・da』というタイトルの理由はなんだろうと思っていました。ダダという音からは、やっぱりダダイズムを連想してしまっていましたが、どういう意味なのだろうと思いました。その答えはこの冊子にありました。ダダというのは、松本の方言だったのです。

私は高校の時に東京から松本へ引っ越しました。その時に、その方言にびっくりしたのです。方言っていうのは歳をとった人が使うもので、高校生が使うものとは思っていませんでした。ところが、「〜だだ。」「そうだだよー」という言葉が教室で飛び交っていたのです。意味がわからない言葉ではないので、困りはしませんでしたが、驚きました。私はその言葉の響きが、なんとなく好きで、面白くて、すぐに馴染んで、自分も「そうだだよー」と大きい声で言っていました。

高校を卒業して大学でまた東京に来て、そのまま就職もして、その間に親は松本から諏訪に引っ越してしまいました。そして今は長野市にいます。なので、私と松本を繋ぐものは無くなってしまったのですが、あの高校の3年間は本当に楽しかった。そんなことが蘇りました。

松本には信州大学があるのですが、公立の高校も松本駅の周りに4校あって、私たちは松本の街を我が物顔で歩き回っていたと思います。制服もなくて色々と自由でした。コンパクトにまとまった街は高校生にとって、ちょうど良いスケールだったのかもしれません。だからこの写真集が17歳のポートレートだというのは、なんとなく納得です。あの街の主役はきっと高校生なのです。そして高校生は卒業すると街を出ます。その希望や不安も伝わってくるような気がします。

そんなことを考えていたら、なんと今日は大学の時の友達がひとつぶに来てくれました!何年振りだろう。子供が小さい時にあったきりなので、20年ぶりくらいかもしれません。この間も25年ぶりの友達に再会したし、私そろそろ死ぬのかもしれない、と思ってしまいました。(死にませんけど)

さて、それでは今日は帰ります。0時キックオフ。決勝です。終わってしまいますね。それではまた明日も元気でお会いしましょう!