喫茶と読書 ひとつぶ

20221116

休日もあと数時間で終わりです。今帰宅して家で入力しています。そして「ひとつぶの読書週間」ももうすぐ締切です。最後に駆け込みでもOKですよ、面白い「食」の本をぜひご投稿ください。

さて、今週のお休みは、美術館巡りとなりました。1日に3つ。最後はかなり消耗してました。

最初に行ったのは東京都庭園美術館。「旅と想像・創造」という展覧会です。二つのパートに分かれていて、一つは朝香宮夫妻の100年前の旅の記録です。ヨーロッパから送った絵葉書とか持ち帰った工芸品などの展示です。こちらの方はそれほど期待をしていませんでしたが、絵葉書が美しくて、見応えがありました。そしてもう一つは現代のアーティストによる「旅」をモチーフとした作品。こちらが目当てでした。以前川村美術館での展覧会でとても好きになった福田尚代さんの展示を楽しみにしていました。本を折り込んで1行だけ浮かび上がらせる作品。書斎の本棚にずらっと並んで圧巻でした。また、次の間では本の表紙も美しい展示でした。その他にも動画だったり絵葉書だったりの展示がどれも楽しかったです。旅、というテーマはやっぱりエキゾチックでワクワクします。

新館の方では3人のアーティストの展示がありましたが、これはどれも見応えがあって素晴らしかったです。日本各地の土をちょっとだけテープに擦り付けて数年間庭園美術館宛に送ったものの集積は圧巻でした。(表現が下手ですみません。わかりづらいですよね。)そして最後の部屋がevalaというアーティストによる音のインスタレーションでした。これがとてもよかったです。部屋に入る前に私語禁止という看板があって、暗幕をめくって部屋に入ります。紫色にぼうっと光っている部屋で、私が入った時にはちょうどフラッシュが焚かれたので前を歩いている人が、「はっ」と息を呑んでいました。椅子に座って流れている音に耳を澄まします。ジャングルの中のような猿のような声、鳥の声、虫の声。フラッシュ。外国人の男性のアナウンス、そして飛行機が離陸するような音。フラッシュ。水の音。とこんなふうに自然の音だったり人工的な音が重なり合いながら流れていきます。ものすごく気持ちがよくて、幸せでした。こんなリラクゼーション施設があったらいいなと思いました。初めは照明も何かあるのかなと思って目を開けていましたが、紫の照明は変化がないようだったので目をつぶっていました。フラッシュだけは目をつぶっていても感じるので、それがよかったです。

そして庭園美術館から写真美術館へ。なんと歩きました。20分くらいなんですが、何もない上に坂道で、ちょっと疲れました。こちらは野口里佳の写真展。以前にクマンバチの写真を見てから、気になっていた方です。それほどボリュームのない展覧会でしたが、素晴らしい作品もあって、見応えがありました。展覧会を出たところでレスキュー隊を撮影した動画を流していました。これがとても面白かった。野口里佳さんの昔の作品の写真集があったのですが、それはこのレスキュー隊の動画に通じるものがあって、対象の形の面白さに対する感覚の鋭さを感じました。

そして最後はオペラシティ。ここでは川内倫子の展覧会。素晴らしかったです。何を撮っても清潔感と温かみがあって素晴らしい。この展覧会はいくつかのパートに分かれていましたが、その構成も考えられていてよかったです。

これだけ見ると、かなり体も頭もくたくたでした。新宿に戻って紀伊國屋に行ったのですが、何も頭に入ってこない。そこでランブルに行ってちょっとうとうとしてしまいました。それで回復。その後は友人とご飯を食べにいきました。良い1日でした!

今日は朝から仕込み三昧。午後には読書週間の投稿を一つ一つ読ませていただき、返信をしました。そして、小冊子を作りました。ものすごく時間がかかりました。やっぱりこういうことは大変ですね。

さて、また明日からよろしくお願いします。カレーはキーマカレー、ポトフは鳥手羽元、おやつはりんごとパンケーキ、スコーン、プリンです。それではおやすみなさい!