喫茶と読書 ひとつぶ

20220804

最近朝の仕込みの時にポッドキャストを聞いています。今はコテンラジオというのを聞いています。コテンとは古典のこと、歴史を面白く学ぶ、というコンセプトのポッドキャストです。これがもうずいぶん前からやっているもので、最初から遡って聞いています。

初めのテーマは吉田松陰、それからスパルタ、コミュニケーション史、天皇、キングダム、諸葛孔明、三大宗教、ヒトラー、そして今フランス革命を聞いている途中です。

こう列記すると、もうこんなに聞いてきたんだなとちょっとびっくりしました。面白かったのはやっぱり人間を取り上げたものかな。吉田松陰、ヒトラーは面白かった。三大宗教もキリスト、マホメッド、ゴータマシッダールタ、それぞれを取り上げていてよかったです。

歴史というのは中学生から習うんでしたっけ?私の中学は当時ものすごく荒れていて、受験科目ではない社会や理科の時間はほとんど授業にならず、ホームルームに振り返られていたりしたので、中学での歴史の授業の思い出があまりありません。でも、高校生になったときに、日本史と世界史に分かれて勉強するのは、とても楽しみだった覚えがあります。

ところが実際に授業が始まってみると、まず世界史は何が何だか混乱してしまって脱落。日本史も細かいことがあれこれ出てきて、あんまり面白くありませんでした。年号を覚えるのも苦手で、あまり成績は伸びませんでした。司馬遼太郎は好きだったので、それなりに歴史には自信もあったんですけどね。

そして大学に入り、4年生の時だったか、単位の調整で、私は歴史の講義を取りました。それが江戸時代の農民の暮らし、という授業だったのです。これがとても面白かったのです。今まで歴史といえば権力の座にある人の話、戦いの話だったのですが、この授業では生活史を学びました。歴史ってこんなこともやるんだなと、もうちょっと早く知りたかったと思いました。

コテンラジオを聞いていると、パーソナリティの3人の方がとても生き生きと歴史を語ってくださっていて、歴史に登場する人たちも、みんな自分と同じ人間なんだなということを思います。それぞれその時の社会状況に翻弄されながら生きていたんだなと思います。とても身近な感じがして、楽しいのです。本来何かを学ぶって、こういうところが入り口になるんじゃないかな、と思います。

歴史、地理、地学とか数学とか。私が苦手だったもの。でも、本当はきっとどれも掘り下げていけばすごく面白いんだろうなと思います。高校生だった私に、それが果たして通じたかどうかはわかりませんが、出会いがあったら、また何か違う道を歩んでいたかもしれませんね。

コテンラジオ、私が聞いているのは2019年のところなので、この先まだまだ楽しめそうです。ちなみに今まで聞いていたのは、『超相対性理論』『働くことの人類学、愛と死の人類学』『ただいま発酵中』です。どれも面白くてためになる、おすすめです。

今日は涼しいですね。それでも意外と店内は蒸し暑くて、冷房なしというわけにはいきませんでした。建物自体が熱をもってしまっている感じがしたんですがどうでしょうか?明日もまだ涼しいようなので、助かりますね。それではまた明日。おやすみなさい。