喫茶と読書 ひとつぶ

20220608

今日はブルブル、寒い日でしたね。

さて、今日の朝だったか、昨日の夜だったか、ニュースで坂本龍一さんのコメントを聞きました。がんで何度も手術をされていたとのことでした。満月をあと何回見られるか、という言葉もありました。久しぶりだというラジオも先日聞いたのですが、声が弱々しくて、びっくりしたことを思い出しました。でも、その声で最近の活動を一つづつ話していたのですが、それが膨大な量で、闘病している人の仕事量じゃないなとも思いました。

もう70歳なんですね。私がこの人を知ったのは、YMOを聴いた時でした。中学生で、友達の小林くんという子がレコードを貸してくれました。ヒカシューも貸してくれたような気がします。YMOのアルバムはとても面白くて、割と好きでした。細野晴臣はおじさん、高橋幸宏はかっこいい人、坂本龍一はお兄さんというイメージでした。

初めは坂本さんは二人の後ろに隠れている感じがしましたが、そのあとどんどん頭角を表して、すっかり一番人気があるような感じになっていった記憶があります。忌野清志郎と一緒にお化粧して歌ったりしていましたよね。そして、なんといっても『戦場のメリークリスマス』で私の中でものすごく大きな存在になりました。あの映画は何回も何回も見に行きました。確か大学受験の直前だったと思うのですが、親もよく許したと思います。

その後もいろんな人と組んで、いつもビジュアル的にもかっこいいものを作っているなあと思っていました。特に活動を追いかけているわけではないけれど、ふと気がつくとへえ、こんなことやっているんだ、というような感じで、何かしら目に入ってくる存在です。commmons: schola(コモンズ・スコラ)という音楽の百科事典みたいなシリーズを知った時には、全巻欲しい!と思ってしまいました。環境問題などにも積極的で、ちょっと軽い感じもあるけれど、先進的なものの旗振り役といった感じでした。

坂本龍一の全体像を知っているわけではないけれど、素晴らしい人生ですよね。クラシックも、ポップも知の世界も、硬軟取り混ぜていろいろなことをやって。音楽を軸に、これだけいろいろなことをやった人も、他にはいないのではないでしょうか。

さて、それでは今日は帰ります。また明日もよろしくお願いします。おやすみなさい。