喫茶と読書 ひとつぶ

20220414

なんだか冬、って思ってしまいますが、これがこの季節の標準的な気温ということらしいですね。昨日の暑さの方が確かに異常だったかもしれません。それでも今日は寒いなあ。エアコンを入れてしまいました。そうしたら、冬だとエアコンを入れてもなかなか室温は上がっていかないのですが、割とあっという間に上がっていて、やはりそこは春なんですね。ヒートテックも着てないし。

一時期話題になっていた『味の台湾』を読み始めたのですが、どうも面白さがわからない。これは私が台湾に行ったことがなかったり、台湾料理のことをあまり知らないからなんだと思います。書いてある料理を思い描くことができないので、面白さが半減しているんだと思う。地名もよくわからないし。でも、これだけ詳細に料理の描写をしている文章ってなかなかないのではないかと思います。店によっての微細な違いについても詳細に描写されているのです。今は海外になかなか行かれませんが、ガイドブックとしても使えるくらいたくさんのお店が載っています。台湾行ってみたいなあ。

それで挫折して、古井由吉さんの『山躁賦』を読み始めました。これは昔単行本で持っていた記憶がありますが、内容は全く覚えていないし、読み始めても蘇ってこなかったです。記憶にあるのは菊池信義さんの装幀がとても美しかったこと。それよりちょっと前に『槿』も買っていてこちらも金色の装幀をはっきり覚えているのですが、内容はさっぱりです。当時菊池さんの装幀が大好きで、物としてどうしても欲しかったんですね。そんなに好きだったんだから取っておけばよかったのに手元にないのです。菊池さんは仕事が多すぎて、ちょっと気持ちが冷めていったんですね。平台の本の半分くらいは菊池さんのお仕事じゃない?みたいな時期もあって、食傷気味だったんです。多分。

もったいないなあと思いながら、自選集に入っている『山躁賦』を開きました。読み始めたらすごい小説です。すごい文章です。圧倒的です。大学生の私、いったい何を読んでいたのかな?偉そうに文体とか語っていた気がしますが、何もわかっていなかったんだろうな。今でもきっとそう。でも、この文章に今でも出会えてよかったと思います。遅すぎることはないんだと信じたい。

現代でこれほどの文章を書く人というのはいるんだろうか。どこかで日本文学は断絶してしまったような気がしてならないのです。私が知らないだけかな。

さて、それでは今日は早めですが、先ほど閉店もしたし、後片付けをして帰ります。ではまた明日。明日も寒そうですね。体調に気をつけましょう。おやすみなさい。