喫茶と読書 ひとつぶ

20220408

今日は暖かかったですね。ついにひとつぶもエアコンを使わない日となりました。4月ですもんね。でも、夜になったらちょっと寒くて、今は足元だけ暖めています。最近カブで通勤していますが、昨日の夜なんかも寒かったです。

さて、今日は『女のいない男たち』を読みました。村上春樹さんの『ドライブ・マイ・カー』の収録されている短編集ですね。私はあまり短編集というのを読まないので、スルーしていましたが、話題だったので読んでみました。

『ドライブ・マイ・カー』はこれが映画になるってどんなんだろう?という感じでした。淡々とした一場面のような短編で、挿入されるエピソードにもドラマ的な描写はないんですよね。これが1時間、2時間という映像になるというのが、ちょっと想像できないです。ある意味、文章だとこのくらいのボリュームのものが、映像になると1本の映画になる、とも言えるのかもしれません。

その他のものも全部読みましたが、正直なところ途中でなんとなく飽きてしまいました。村上春樹の小説でよく感じるのですが、リアリティがない時があるんですね。私にとって。この短編集の作品はなんとなく全体にそういう感じがしてしまいました。最後から二番目の『木野』という作品は面白かった。すごく怖かったですし。途中からじんわり黒いものが押し寄せてくるような感覚があって、これは名作、と思いました。すごいですね。こういう文章というのはアメリカ文学であったりするんでしょうか。ルーツがどこかにあるような感じがしました。

その後はこの間smokebooksさんで買った『空腹の王子』という本を読んでいます。これはエッセイ集ですね。山口文憲さん。ちょっと昔のものですが、食に関するもので面白いです。ひねくれもの。

さてそれではこれで帰ります。今日は夜ちょっと眠ってしまったので、明日の朝仕込み頑張ります。ではおやすみなさい。また明日。