喫茶と読書 ひとつぶ

20220120

千葉県の蔓延防止措置の詳細が出ていましたね。飲食店には夜9時までの時短を要請するとのことです。アルコールについては特に要請はなしですので、今回ひとつぶは通常通りの営業をすることができます。いろいろな意見があるでしょうが、東京都のような選択制でなくて良かったという気がします。知事の発表したものによると、利用する人がわかりにくい、遵守しているかどうかの判断が難しい、事務処理が煩雑になるという理由から、このようなシンプルな要請になったようです。それは納得。しかし、去年と同じ対策でこの流行は収まるのか、という根本的なことが疑問です。オミクロン株については海外で先に流行しているわけですから、どんな対策が有効なのかということなどをもう少し考えられていても良かったのではないか、という気がします。日本は大丈夫という空気があったのではないでしょうか。私自身も第6波は来ないんじゃないかと思っていました。思わぬ形で来るものなんですね。

さて、今日もひとつぶはやや静かな日でした。またこれからこういう日が続くのかもしれませんね。去年も緊急事態宣言が出て、パッと静かになりました。去年はそれでもがむしゃらなだけだったけれど、今年はやっぱりちょっとがっかりしてしまいます。またか、という感じです。仕方ないですけれどね。事業意欲が削がれてしまう、ということが一番怖いというのを読んだことがありますが、確かにそうだなあと思います。まだ1年半しかやっていない私が言うのもなんですが。

こんな時はとにかく溜まった本を読もう、と言うことで、昨日からガンガン読んでます。今日は佐伯一麦さんの『空にみずうみ』を読了しました。図書館本。すごく良かった。佐伯さんの本は全部読みたいかもしれない。今新刊でアスベストの出ていますよね。読みたい。『空にみずうみ』は東北に住む夫婦の1年間の物語です。たくさんの虫や鳥や植物が登場します。自然の中でそれを楽しみながら暮らしている二人の暮らしは、過剰さというものがありません。静かに、穏やかに、自分の為すことをする。余分なものは生活の中に持ち込まないし、疑ったり拗ねたりすることなく、謙虚に生きています。こんなふうに自然に生きられたら、と思います。

そして今は古井由吉さんの『辻』を読みかけです。これまたすごいです。夢と現を行ったり来たり。文章がものすごい迫力です。これが小説だ!という感じです。

今日はこれで帰ります。だんだん寒くなってきました。今日は大寒だったんですよね。朝も寒かった。明日も寒いのかな。週末は雨か雪みたいですよね。雪が楽しみな方もいらっしゃるとは思うんですが、私は雨派!どうなることやら。それではまた明日。おやすみなさい。