喫茶と読書 ひとつぶ

20220117

2022年の2週目終了です。平均の売り上げとか見ていたのですが、とても順調。ガクンと落ちている日はあの雪の日だけ。平均しています。その代わり、バンと跳ねている日もないので、去年の後半を維持している感じです。ありがとうございます。

今日はお客様にお借りしていた『胃の合うふたり』という本を読んでいました。カリスマ書店員さんと作家さんの共同のエッセイ。お二人は食事に対しての並々ならぬ集中力が共通点。私は自分も食いしん坊だと思っていたけれど、このお二人にはとてもじゃないけど及ばないなーと思いました。

この中に書かれているのは、当然本にするための企画なのでもちろんそうなのだけど、何かを食べるために、食べ物を買うために会う、出かける、というところがすごい。なんだかんだ言って、自分は何か目的が別にあって、それのついでに食べたり飲んだりすることが多い。あるいは、人に会う=ご飯を食べる、ということも多い。

自分も食べることが好きな友達がいたら、こんな感じでたくさん食べたんだろうか、とふと思った。私の周りの友達は、食べることは嫌いではないんだろうけれど、そんなに執着している人はいない。私も、食べることは好きだけれど、食べると太る、というのがずっと頭にあって、気の済むまで食べるということはまずなかった。これはすごく不幸なことだった気がするけれど、まだまだいくらでも食べられるのに、周りのみんながすぐお腹いっぱいになってしまうので、自分ももう食べられない、というふりをずっとしていました。すごく太っていたわけではないけれど、痩せてもいないので、そんな自分がバクバク食べるのはなんとなく恥ずかしいような気がしていたんですね。そういう私からすると、女二人で話もしないで食べ物に集中できるこのお二人はすごく羨ましい。どうしてそういうことを考えなかったのかなあと思います。

そして、あ、そうなんだ、と思ったところがありました。店側がご提供が遅くなってしまった時に「お待たせして申し訳ありません」と謝られると楽しくなくなってしまう、という指摘です。「お待たせいたしました!さあ、どうぞ!」と楽しく持ってきてほしい、というのだ。これはパフェの話の中に出てくるのだけれど、ひとつぶでもそうなのかもしれないと目から鱗でした。これは自分の気持ちの中で、少し気をつけようと思いました。

とても楽しい本でした。これをまとめ上げた編集さんもすごい。それぞれの個性がすごく出ているし、二人の友情も独特でとても気持ちがいい。薦めてくださったお客様にも感謝です。

さて、明日はお休みですが、実は娘の引っ越しです。近所なのでそんなに大変ではないんですが、ちょっと朝だけ手伝ってきます。明日はブログは書けないかもしれません。忙しい1日になりそうです。それではおやすみなさい。良い夢を。