喫茶と読書 ひとつぶ

20220113

昨日はブログを書けませんでした。家で、と思ってパソコンを持っていったのですが、不覚にも寝てしまい、時間がなくなりました。仕込みをして、夕方帰宅したのですが、帰宅途中からもう眠くて眠くてどうにもなりませんでした。おかげで今朝はスッキリでした!

さて、この連休、とても充実していました。火曜日のハイライトは映画でした。『リスペクト』。アレサ・フランクリンの半生を描いたものです。良かった、すごく良い映画でした。アレサ・フランクリンを好きな人はもちろん、あまり彼女のことをよく知らない人でも、普通の映画として楽しめると思います。私自身も、そんなに彼女のことをよく知っているわけでもなかったので、一人の女性の物語として見た感じもあります。

前に『アメイジンググレイス』という、アレサの教会でのコンサートのドキュメンタリーを見ました。バラカンさんもお勧めされていたものだったのですが、私には今ひとつでした。その理由の一つとして、アレサを小さい時から導いてきたという牧師さんが、アレサが登場して、歌う前にアレサの背中で手を握ってあげていて、どうもそれが気持ちが悪いというか、嫌な感じがしたのです。また、お父さんがそのコンサートに来ていたのですが、アレサはあまり嬉しくないのかな?と思ったのです。私はアレサ・フランクリンという人をよく知らないので、表情がなんとなく暗い感じがしたけれど、いろいろな場面を見たことがないので、もともと感情表現が暗い感じの人なのかもしれないけど・・・と思ったりしていました。その二つのことが印象的で、音楽の楽しさより、この地位に上がってくるまでの苦しみやそのために踏み躙られたものなどを想像してしまったのです。

今回『リスペクト』を見て、私が感じていたことが半分は当たっていたし、半分は外れていた、ということがわかりました。そして、女性であることの困難を抱えながらの、歌手としての成功だったのだなということも、『アメイジンググレイス』から感じていた通りでした。

黒人であることで差別され、女性であることで差別される。数十年前の話なんですよね。いや、今でも差別は続いているから、今の話でもあります。また、娘として父親から束縛され、妻として夫から束縛される。これも今もあまり改善していないかもしれません。

アレサの歌は、そういう女性の気持ちを素直に歌ったものだったのですね。これも歌詞をきちんと読んだこともなかったので、あまり意識していませんでした。『ブルースブラザース』での”Think”も面白く見ていたけれど、私(女性)のことをきちんと考えて、という内容だったのですね。Freedomの連呼も「自由」に対してのアレサの渇望を感じます。

映画の中でアレサはかなり奔放なところもあって、そこもものすごいエネルギーを持った人なんだなということを感じさせます。自分でも抑えられないほどの熱量を持った人だったんですね。良い映画でした。

昨日は昨日でバッサリ髪を切って清々しくなり、ラッキーなことに食堂果樹さんでお昼を食べることができました。もう最高でしたよ。

さて、そして今日も、お客さん来ない日かなあと思っていたところ、たくさんの皆様にお会いできてうれしい。ありがとうございます。

これで今日は帰ります。それにしても、なかなかいろいろなことが進みません。時間が欲しい。あ、そして今日からチャイプリン、スタートしています。ぜひこの機会にお試しくださいね。今の所2週間ご提供の予定です。カレーはキーマカレーです。ポトフはまだ引き続き豆乳仕立てです。それではまた明日!おやすみなさい。