喫茶と読書 ひとつぶ

20211207

今川村美術館から帰ってきました。今日はどっぷり濃い1日でした。午前中につみき設計施工社さんに店内の改修工事をしていただき、その間に私はテラスモールへ野菜の買い出しに。帰ってくると、工事真っ最中で、その中でレシートの整理など。新しい本棚も設置していただいて、もう大満足です。空いている本棚があるっていいですね。

その後、八千代方面へ向かって、iijima coffeeさんへ。前にも行ったことがあるんですが、その時は残念ながらお休みでした。今日はきちんと調べて。時間があまりなくてゆっくりはできなかったのですが、サンドとチャイをいただきました。チャイが生姜が効いていておいしかった。辛いくらいだったけれど、いいですね。勉強になりました!

そして慌ただしく川村美術館へ。今ここは予約制なんですが、人数に空きがあれば予約なしでも入れます。幸い大丈夫だったので、入館。大好きなレオナールフジタやエルンスト、デュシャンを見てロスコルームへ。企画展も来たかったけれど、このロスコルームも目的です。ここでずっと真っ赤で巨大な絵に囲まれていると、すごく自分の心が内面に向かうんですね。内面に向かって、そして活性化していく。

それからサイ・トゥオンブリー(カタカナではこれでいいのかしら)の部屋でほっこりして、企画展へ。これがとても衝撃的に面白かったです。狙っていたわけではないけれど、ゲルハルト・リヒターの絵もひとつあって、それも嬉しかったです。いや、もう時間が全く足りませんでした。もう一度見たいくらいです。行けたら行くけれど、とりあえずカタログは買ってきました。

今回の企画展は「ミニマル・コンセプチュアル ドロテ&コンラート・フィッシャーと1960~70年代美術」というタイトルでした。フィッシャー夫妻がデュッセルドルフでギャラリーを開き、そこがミニマルアート、コンセプチュアルアートの拠点となりました。今回展示されている作品も、錚々たるメンバーのとても興味深い、面白い作品ばかりでした。コンセプチュアルアートなだけに、作品についている解説もひとつひとつゆっくり噛み締めながら読みたいところなのですが、最後の方は時間切れになってしまいました。なので、カタログを買ってきましたので、これをゆっくり吟味したいと思います。

もう一度行きたいけれど、ここがコンセプチュアルアートの揺らぐところかと思うのですが、カタログで、コンセプトを読んで、ビジュアルは写真でもいいのでは?必ずしも実物を見る必要があるのだろうか?デュシャンやウォーホルが投げかけた問いと一緒ですね。芸術とはなんだろうか?絵画は死んだのか?

ロスコを初めて見たときに、私は絵画は死んでなかった!と思いました。やっぱり本物を見るのと、写真で見るのとではスケールもタッチも全然違う。本当にその人が絵の具を使って描いた、それを見ないと何もわからないのでは、と感じたのです。それほどに衝撃的な存在感でした。でも、今回の展覧会の作品の場合は?どうなんだろうか?色んな作品があるので、一括りにはできないのですが、例えば数字を羅列している作品がありました。それはその紙を見てもなんのことやらさっぱりわかりません。でも、そこに解説がついていることによって、とても興味深いものになるのです。この場合、カタログでも良いのではないか?決して芸術作品として否定しているわけではないのです。そのコンセプト自体が芸術だと思うから。

そんなことを帰りながら思いました。それにしても面白い展覧会でした!確か来年までやっているので、興味のある方はぜひ行ってみたらいいと思います。頭がぐるぐるしてきます。

頑張っていって良かった!今日は良い日。そして、今月のカレンダーができました。29日から年末のお休みに入ります。28日は火曜日ですが、営業しようと思います。年末の掃除に入る前に、しばしホッとしてください。それではまた明日!よろしくお願いします。