喫茶と読書 ひとつぶ

20211118

今日は主に「tattva」という雑誌を読んでいました。これはこの前買ってきたものです。この雑誌は今創刊3号です。創刊号が出た時からなんとなく気になっていましたが、買うには至りませんでした。それがなぜ3号になって買ったのか。それはデヴィッド・グレーバーとブライアン・イーノの対談が載っていたからなのです。

『ブルシット・ジョブ』を読んでから、デヴィッド・グレーバーのことをすっかり好きになってしまいました。でも、他の著作はなかなか手強く、結局読めていません。もうちょっと軽いものがあればいいのにと思いますが、亡くなっているので新しい著作もない。雑誌に載るとはどういうことか?と思ったのですが、2014年のものでした。ブライアン・イーノからの御指名だったようです。

そんなに長いものではないですが、とても面白く、まとめ方がとてもいいのでしょう、読みやすかったです。この社会の行き詰まりを打開しようとする意思に満ちていて、元気が出ます。挫けてしまった他の著作に再度チャレンジしようと思いました。

その他のコンテンツも特集が「はたらきがい」で、なかなか読み応えがありました。これを編集しているときはコロナが真っ盛りの時なんでしょうね。リモートワークが仕事に与える影響というものをかなり大きく取り上げています。今はどうなんでしょう。通勤電車の混雑度は以前の水準に戻ってきているというような話も聞きます。この特集の何処かでも言われていましたが、コロナという外圧がかかったため、10年くらいかかると言われていた働き方の変化を2年で成し遂げてしまった。でも、実際にそれは定着したのだろうか?結局また1年ほどかけて元に戻ってしまうのではないでしょうか?私はちょっとそう思っています。100%戻るわけではないだろうし、会社や業界によっても違うのでしょうけれど。

なぜなら、評価制度や基準が明快でないと、リモートワークは難しいと思うからです。監視下に置かないと安心できない、評価ができない、そういう会社が多いのではないかなと思うので。完全にジョブ型になっている会社だったら、経費面から考えてもリモートは有利で選択されるはずですよね。

自分が会社に属さなくなってしまったので、ちょっと他人事でもありましたが、面白い雑誌でした。他の号ももう一度見てみようかな。

それでは今日はこれで帰ります。あ、今週のカレーはキーマカレー、アップルタルトは紅玉です。カレーの付け合わせには長野のお土産の野沢菜がちょこっとついてます。それではまた明日。おやすみなさい。