喫茶と読書 ひとつぶ

20210806

またまた暑かったですね!今日もクラクラしました。前から眩しいのはちょっと苦手だったんですが、日向にいると目が開けてられないくらい。ひとつぶの窓越しに見ているとすごく綺麗なんですけどね。

さて、今日はとても忙しく、ちょっとあわあわしていました。8月に入ってから、ずっと静かで落ち着いた日々だったので、今日も暑いし、なんて思っていたらという感じです。冷蔵庫の中が、すっかり空っぽになりました。そして忘れていましたが、明日から3連休なんですね!この状態で3連休ってちょっとまずいのでは。と夕方くらいから思い出し、仕込みに次ぐ仕込み。まだ明日の朝も頑張りますが、とりあえず今夜の分はこんなもんかなーといった感じです。

なんだかのんびりしていたのは、星新一の伝記に夢中になっていたせいもあります。すごく面白かった。そう、読了しました。最後はもう涙が出そうになりました。

私が星新一さんの本を読んだのは、多分中学生の時だったと思います。家にあったのか、自分で買ったのか、定かではないけれど、文庫本で。アガサクリスティーと古典落語と、星新一と、そんな感じで毎月文庫本を買っていたのではなかったかな。ごっちゃになってるかもしれないけど。真鍋博さんのイラストが好きでしたね。今思うと、クリスティも真鍋博さんだったような気がする。ちょっと調べてみます。やっぱりそうでした。うわー。星新一もクリスティーも、全部売っちゃったんですよね、昔。もったいなかったな。あの頃、まさか文庫本の表紙とかが変更するなんて考えてもみなかった。また読みたくなったら買えばいいや、くらいに思っていました。古典落語は角川のもので、あれは和田誠さんだったかもね。これももちろん同じ時に売っちゃいました。

星新一は中学生の時に読み始めて、どんどんどんどん読んで、高校生になるくらいには、もうあんまり読まなかったのかな。時々取り出しては再読したりはしていたと思いますが、もう新しく買ったりはしていなかったと思う。『星新一 1001話を作った人』にもありますが、星新一を読む年齢層がどんどん下がっていったこと、そのためもあって、文壇や編集者の中でちょっと格下に思われていたこと。そういうのは、なんとなく自分にもあったような気がします。簡単に読めてしまうから、面白すぎるから、なんとなく軽くみてしまっていた。でも、今の社会のことなんかを考えている時に、ふっと星新一のショートショートを思い出すことがあるんですよね。すごく簡略化されていたけれど、現代社会って、あの筋書き通りになっているんじゃないか、みたいな作品がいくつもある。今だからこそ、また読みたいなと思います。昔は荒唐無稽なものと思って読んでいたものも、現実味を帯びているものがあるんじゃないかな。

作品が暴力的じゃなかったり、性的なこともなかったりするので、とても上品な方なのかと思っていましたが、結構暴れん坊のおじさんだったみたいですね。ヤジとかすぐ飛ばしていたみたい。尾籠なお話も大好きだったようで、その辺はあんまり知りたくなかったかも。お酒と睡眠薬をずいぶん飲まれていたということで、それは少し悲しかった。

1001篇のショートショートを書くということが、どんなに大変でものすごいことなのか、この本を読んで、すごく迫ってきました。すごくよく描かれていたと思います。良い本を読みました。

それでは漬物をつけて、今日は帰ります。また明日もよろしくお願いします。明日の後半から、お天気崩れるんでしょうか?台風が来ているのかな?雨風、日差し、コロナ、いろいろ気をつけるものがあって大変ですが、注意深く生活しましょう。それではまた明日。おやすみなさい。