喫茶と読書 ひとつぶ

20210515

『舞踏会へ向かう三人の農夫』読了しました。一枚の写真から始まる物語。この写真がすごく印象的なものです。Twitterで何故かこの写真が表紙となったこの本の紹介を読んで、気になっていました。その後、本屋さんで作者リチャード・パワーズさんの別の本『黄金中変奏曲』が発売になったのを知って、読みたい!と思いました。ちょうど図書館で頼んでいた本が来るタイミングだったので、『舞踏会へ向かう三人の農夫』もお願いしました。1週間くらいでしょうか。お休みの日も持ち歩いて電車で吊革に捕まって読んだりして、夢中でした。面白かった!

この作品は3つの物語で構成されています。「私」とピーター・メイズ、そして農夫です。この「私」のパートが難しくて、???となりました。まるで写真論を読んでいるようだったり。その辺は分かったつもり。先に進みたいので、そういうことにしました。

日本のことが少し出てきます。出版されたのが1985年なので、経済大国、技術大国日本なんですね。これがとても懐かしい感じがして、時代の流れを感じました。今ではアメリカと逆転していますものね。もうあの時代、バブルの時代は本当に歴史になっているんですね。

三人の農夫たちがどういう人物で、どのような運命を辿っていくのか。第一次大戦と絡んで三人が時代に翻弄されていきます。何回も表紙の写真を眺めました。それにしても不思議な写真です。この写真からこんな物語を編み出すとは。すごい。そしてピーターメイズはある女性を探し続けます。二つの物語の行方が知りたくて、最後には一つの点に収束するんだろうと思いながら、どんどん読んでしまいました。

なんという魅力的な作品なんでしょう。びっくりしてしまいました。この本は今は多分文庫で手に入るのだと思います。私はひとまず図書館の本で読み終えてしまったのですが、読み終わる前に古本を手配しました。読み終わっちゃうとお金を出して買うのを躊躇ってしまうと思ったので、その前に買いました。届いたらもう一度読んでみるつもりです。

リチャード・パワーズの本をもっと読みたくなりました。今ではなかなか手に入らなそうな本もありますね。それは図書館の本で読んでみようと思います。

日本でこの本が出版されたのは2000年。私は知らなかった。失われた30年くらいかな。まだまだ掘り起こせばたくさんお宝がありそうです。また良い本に出会えますように。

それでは今日はこの辺で。また明日もよろしくお願いします。おやすみなさい。